クラシカルなモダン(どっちやねん)ローマン。セリフにはブラケットがあるが、コントラストや骨格はモダンローマンのそれなのでまあモダンローマンだろう。アップライトは16世紀フランスの Robert Granjon、イタリックは17世紀オランダの Dirk Voskens の書体を参考にしたとある。確かにちょっとスタイルが違い、イタリックの方は結構カリグラフィック。コントラストは結構強い方なので、本文には向かないだろう。字幅に3種あって、レギュラーとそれより細い Condensed、さらに細い Extra Condensed がある。それぞれイタリックもあって6ウェイトで合計36種と大所帯。
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本日『ミントの日』らしいのでこちら。スクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトはマーカー(あるいは筆ペン)タイプで、コントラストがあり大小差が大きくダイナミックながら、ストロークは緩やかで全体的な雰囲気はカジュアル。オルタネートやリガチャーも豊富に用意されている。サンセリフの方は太めのジオメトリックでややコンデンス気味。大文字のみ。それぞれ1ウェイトのみ。
繊細で優雅なカッパープレート。雰囲気的にスペンサリアンっぽくもあり、大変美しい。よくよく見ると、太いストロークの端にちょろっとしたなんかが(笑)付いている。大文字のベースラインに沿ったストロークが特徴的。オルタネートやリガチャーがあるかどうかはシステム上ちょっと確認できないが、多分あると思いたい(希望)。1ウェイト。
本日『国際女性デー』。イタリアではミモザの花を贈るのが習慣らしく、なんとなくミモザの日っぽくなっているのでこちら。カジュアルでかわいらしいハンドリッテンスクリプト。能書家ではない普通の人が普通に手書きしたようなモノラインのスクリプトで、とても気軽でほっこりした雰囲気がある。オルタネートやリガチャーなどは特に無い模様。レギュラーと、i などのドットが小さなハートになったものの2種。
本日はフランスの作曲家、モーリス・ラベル Maurice Ravel の誕生日(1875)なので、代表作『ボレロ』の名を冠した書体を紹介。図太いモダンローマンイタリック。Bodoni や Didot の書体からインスパイアされたものとの事。ハイコントラストのモダンローマンをベースに、ボールターミナルや筆で書いたようなテーパードなストロークが足されている。全体的にあのどっしりとして優雅なボレロを思わせる(そうか?)。1ウェイト。
割と男っぽいモダンローマンディスプレイ。最近流行りの変形タイプではなく普通のグリフで、エレガントさはありながらも結構無骨な印象がある。多分ゆったりしたカウンターがないせいだろう。リガチャーもオルタネートもなく潔い。ハイコントラストで、セリフは三角のウェッジ型。1912年の ATF (American Type Founders) の見本帳にあった書体を参考にしたとある。イタリックはなく8ウェイト。ただいま60%オフセール中。
本日は電話の発明者、グラハム・ベル Alexander Graham Bell の誕生日(1847)というワケでこちら。可読性の良いサンセリフ。電話帳のために特化してデザインされたサンセリフで、多くの字を印字するために字幅は狭め。また質があまり良くない紙に小さく印字されるため、インクの滲みを計算してあらかじめ線がクロスするところに「逃げ」が打たれている(インクトラップという)。現在はもはや電話帳は役目を終えているため本来の用途で使用されることは少ないが、このインクトラップがおもしろくてディスプレイとして使うデザイナーもいる。元は1922年に制作された Bell Gothic というものを使用していたが、ベルの会社の創立100周年である1976年に centennial(100周年)の名を付けてリニューアルされた。
本日『ミニの日』らしいのでこちら。ごくシンプルなラウンドサンセリフ。見ての通り奇をてらわない…のかと思いきや結構個性的なグリフをしてたりスワッシュオルタネートもあったりとちっともミニマリストではない。それはそうで、確かによく見るとスペルも minimalist ではない(笑)。大文字のみだが、スモールキャップスの入ったバージョンもあり、2ウェイトあってイタリックもあったりとちょっとしたファミリー展開をしてるのもめずらしい。さらにはキリル文字もサポートしている。ちょっとヴィンテージ感もありかわいらしい書体。
フリークなモダンローマンディスプレイ。かなりハイコントラストなモダンローマンをベースに、一部の文字が見ての通り変形している最近流行りの書体。リガチャーが多少あるが、ホントに多少なのでそこまで遊べる感じではない。ヘアライン部はかなりのヘアラインで(笑)、小さく使うとすっ飛んでしまうので注意した方がいいだろう。1ウェイト。
本日は『ビスケットの日』らしいのでこちら。オールドアメリカンなローマン。かの Frederic Goudy が、National Biscuit Company のロゴとして1901年にデザインした文字を元に、1916年に制作したものとの事(元のロゴはこちらのブログで見られる)。この会社はのちに名前を略して改称しており、それがかの「ナビスコ」だそうである。ヴェネチアンをベースに Goudy らしいアレンジがされており、古き良きアメリカンな感じがしてとても良い。これに似合うオーナメントも多数グリフ内にある。イタリックもあって3ウェイト。