本日ブラックフライデー Black Friday。元々はアメリカの感謝祭 Thanksgiving Day(11月第3木曜日)の翌日の金曜日は「モノが売れて売れて黒字になる」ということからブラックフライデーと呼ばれ、この日にセールをすることが習慣化し、それが感謝祭なんぞやらない他の国にも波及しこういう事になっている(ネット通販が一般化してからは、週明け月曜に職場のパソコンからの注文が殺到するようになったので、これをサイバーマンデー Cyber Monday と呼んでいる)。感謝祭には七面鳥 Turkey をとにかく食うらしいのでこちら。カジュアルなハンドライテンディスプレイ。モノラインの手書き書体で、ストロークの端がインク溜まりのようになってちょっと太くなっている。手書きにしては丁寧で、グリフは結構カチッとして揃い気味。カジュアルだが読みやすく使いやすい書体じゃないだろうか。1ウェイト。
ちなみに日本でクリスマスにケンタッキーフライドチキンを食う習慣は、この七面鳥が簡単に手に入らないので代用品として広まったようなのだが、これをアメリカ人に言うと「お前らクリスマスぐらいファストフードじゃなくてもっといいモノ食えやww」と爆笑されるらしいので注意。
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久々の碑文系ディスプレイ。巨匠ヘルマン・ツァップの書いた文字を基にしたものらしく、確かによく見たプロポーションの大変堂々としたタイトリングである。ただ著作権的にどうなのかはちょっと不明ではあるが(笑)、まったくそのままのトレースではないらしい。オルタネートがちょっとだけあり、Y のアームが曲線になったもの、幅広になった Z、活字風になった &(デフォルトはカリグラフィー風味がある)などがある。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
カジュアルなハイドライテンスクリプト。どの程度カジュアルかというと、e や g のアイが潰れても気にしないほどのカジュアルさである(笑)。傾きやコントラストはほぼなく、ループはゆったりで全体的な雰囲気は柔らかい。女子っぽいので、その辺りの用途にどうぞ。1ウェイト。
読みやすく字種が豊富なジオメトリックサンセリフ。ちょっと幅広でxハイトの大きめなジオメトリックで、可読性は良好だが、k のアーム?がベースラインから伸びてたり、u にステムがなかったりちょっと変わったグリフがある。小文字にはこれまたちょっと変わったリガチャーが数種。キリル文字とギリシャ文字もサポートされ、総グリフ数は1300を超える。ウェイトが11もあるほか、バリアブルタイプもあり。
ちょっと変わったジオメトリックサンセリフ。直線と曲線が繋がる部分を、あえて滑らかにせずそのままにして違和感を残していたり、A や W などの鋭角になっている部分を台形にしたりするなどちょっと癖のある仕上がりとなっている。本人(?)的にはアール・デコ風味があると紹介しているが、筆者は全然感じない(笑)。a が2階建てなのと、スモールキャップスがあるところもちょっと変わってる。8ウェイト。
レトロエレガントなサンセリフディスプレイ。コンデンスでコントラストのあるサンセリフで、アール・デコ風味があるだろうか。全体的に重心が低く、頭でっかちでかわいらしい。ここには直線的な字しかないが、O などは上がすぼんで下が膨らむ、いわゆる卵型で大変変わっている。曲線の多い小文字は特におもしろい。実際どうなってるかは販売サイトに行くなり買うなりして(笑)確かめて欲しい。1ウェイト。
拡張を続ける TT Ricordi シリーズにまた新たなファミリーが加わった。レトロでエレガントなフレアセリフディスプレイ。ややジオメトリック気味のグリフに、繊細なコントラストの付いたシルエットが特徴。小文字はなくスモールキャップスだが、面白いリガチャーがちょろっとある。キリル文字もサポートし、それにもリガチャーがあるのがちょっとめずらしい。2ウェイトあってバリアブルもあり。名前の allegria はイタリア語で「陽気な」の意。ただいま60%オフセール中。
太めのポップなハンドライテンスクリプト。一見シグネチャーっぽいが、リレーションは取っておらずすべての文字は独立している。ストロークはほぼモノラインだが、一部始端や終端に東洋書道のような打ち込みみたいな部分がある。大文字は幅広でグリフはかわいらしい。オルタネートはなく、リガチャーがほんの少し。名前は主に女性のダークブラウンの髪色のこと。よく黒髪と思われてるが、実は違うらしい。1ウェイト。
シンプルモダンなディスプレイサンセリフ。ジオメトリック気味なシンプルな骨格にコントラストの強いシルエットで、大手化粧品メーカーのブランドにありそうなエレガントな雰囲気のある書体である。最近の書体としてはめずらしくまったくオルタネートやリガチャーがない(笑)。その分安いので使いやすくはあるだろう。スモールキャップスのみで小文字はなし。1ウェイト。
最近流行りの変形モダンローマンディスプレイとスクリプトのデュオ。双方とも細いウェイトの繊細な書体で、モダンローマンの方は大文字のみだが、どれも変わったグリフでおもしろい。G に小文字の2階建て形を採用してるのが変わってる。リガチャーも豊富にあり。スクリプトの方はクラシカルなカッパープレートで、こちらもスワッシュオルタネートがある。双方とも1ウェイト。