本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)なのでこちら。ラフでつたない感じの手書きディスプレイ。一時期 MacOS に搭載されていたので見たことがある人も多いだろう。とてもカジュアルでかわいらしい感じがすると思うが、カリグラフィーの知識がある人には非常に素朴で古めかしい印象を受けると思う。というのも、1世紀頃のローマ時代の書物を参考に作られたものだからである。1990年に Linotype が Type Before Gutenberg と銘打って「グーテンベルク以前の書体をフォントにしよう」という企画を立ち上げており、これはその時に作られた書体のひとつ。名前は西暦79年にヴェスヴィオ山の噴火によりポンペイと共に滅んだ都市ヘルクラネウム Herculāneum から来ている。
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ただいま MyFonts が Big Script Sale 中(日本時間30日12:59まで)なので、その中からひとつ。ダイナミックなマーカースクリプト。文字ごとのサイズ差が大きく、ベースラインもバウンシーな結構暴れてるタイプだが、ストロークは大きく緩やかであまりキツい感じはしない。各字に字体が3種あり、かつスワッシュオルタネートやリガチャーがある。1ウェイト。元々安いが、ただいま30%オフセール中。
スタイリッシュなモダンローマンディスプレイ。ブラケットは大きいがコントラストが大きくアウトラインも直線的なので、モダンローマンでいいだろう。全体的にコンデンスで背が高いが、C や O などの一部の文字は幅広で、それがリズムを崩すアクセントになっている。MM 等6つの文字だけ同じ文字が続くリガチャーがある。もっとあってもいい気はするが、あまり遊びすぎずシックに使う方がいいのだろう。大文字のみで1ウェイト。
ソフトなシルエットの可読性の良いサンセリフ。「Sancoale の真面目バージョン」と説明がある。全体的にややコンデンスでコントラストは弱め、xハイト大きめで、デモンストレーションのように小さなデバイスのインターフェイスに使用することを想定して設計されてるように思われる。斜めのラインがほとんどカーブしており、極力直線を使わないようになっている。字幅に3種類あって、レギュラー幅の Norm、細めの Condensed、広めの Extended があるが、あん~まり差はない(笑)。それぞれイタリックもあって8ウェイトずつで合計48種と大家族。1書体3,800円ほどするが、48種パックだと16,000円ぐらいと 1/10 以下の価格になるので断然パックでの購入をオススメする。
本日セントパトリックデー St. Patrick’s Day なのでこちら。ケルト風味がある中世風ディスプレイ。セリフがタスカン(魚尾風)になっており、ステムの中間に平たい輪飾りが付いている。グリフが1700もあって、かなりバリエーション豊かな文字組みが楽しめる。中には紋章に使われる絵柄のようなアイコンなどもあり。RPG とかファンタジー映画のロゴに最適だろう。レギュラーと上下に飾り罫の付いた Border の2種。
春も近いということでこちら。ポップでカラフルな花柄文様ディスプレイ。カラーフォントになっており、Adobe 製品などの対応アプリではあらかじめ色付けがされたものが出力できる他、パーツごとにバラバラになったものもあり、自分で好きなように色付けすることも可能になっている。大文字のみで、大文字のグリフには図太めな、小文字のグリフには細めのウェイトのものが入っている。通常のカラーフォントではないバージョンもあり(BW = Black & White)。1ウェイト。
名前の通りアンティークな雰囲気のあるディスプレイ。モノラインの平べったいグリフに大きなウェッジ型のセリフが付いた書体で、どことなくカッパープレート風の高級感ある雰囲気が漂っている。なんでも19世紀末に発売された子供向けのドローイングステンシル(鉛筆でなぞると絵が描ける形が抜かれたプラスチック板。こんなの)セットのパッケージの書体から起こしたものとか。当時は子供向けでもなかなかエレガントだったんだなと思う。オブリークタイプと2種あって、それぞれ1ウェイト。
本日『オリーブの日』なのでこちら。ふんわりカジュアルなサンセリフ。よーく見るとアウトラインがちょっとへにょへにょしており、慎重に手書きでレタリングしたようなニュアンスがある。グリフはゆったりめでxハイトも小さく、ちょっとオシャレ感がある。小文字のディセンダーがやや伸び気味なのと、S の下半身がぐっと張り出しているのが特徴的。イタリックはオブリークタイプで3ウェイトあるが、一番重い Bold でも通常のレギュラーより細い。
クラシカルなモダン(どっちやねん)ローマン。セリフにはブラケットがあるが、コントラストや骨格はモダンローマンのそれなのでまあモダンローマンだろう。アップライトは16世紀フランスの Robert Granjon、イタリックは17世紀オランダの Dirk Voskens の書体を参考にしたとある。確かにちょっとスタイルが違い、イタリックの方は結構カリグラフィック。コントラストは結構強い方なので、本文には向かないだろう。字幅に3種あって、レギュラーとそれより細い Condensed、さらに細い Extra Condensed がある。それぞれイタリックもあって6ウェイトで合計36種と大所帯。
本日『ミントの日』らしいのでこちら。スクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトはマーカー(あるいは筆ペン)タイプで、コントラストがあり大小差が大きくダイナミックながら、ストロークは緩やかで全体的な雰囲気はカジュアル。オルタネートやリガチャーも豊富に用意されている。サンセリフの方は太めのジオメトリックでややコンデンス気味。大文字のみ。それぞれ1ウェイトのみ。