本日は『ビスケットの日』らしいのでこちら。オールドアメリカンなローマン。かの Frederic Goudy が、National Biscuit Company のロゴとして1901年にデザインした文字を元に、1916年に制作したものとの事(元のロゴはこちらのブログで見られる)。この会社はのちに名前を略して改称しており、それがかの「ナビスコ」だそうである。ヴェネチアンをベースに Goudy らしいアレンジがされており、古き良きアメリカンな感じがしてとても良い。これに似合うオーナメントも多数グリフ内にある。イタリックもあって3ウェイト。
Archive: February 2022
久々紹介のシグネチャースクリプト。やや太めの筆ペンでデザインしたらしく、コントラストは若干強め。アップライトで、大文字と小文字のサイズ差もさほどなくて素直なグリフで読みやすい。大文字にオルタネートはないが、小文字にはリガチャーが24種あり、母音にはターミナルスワッシュの付いたオルタネートがある。1ウェイト。
Monotype の和文書体第二弾。Avenir Next の造形要素を取り入れた書体として制作されたそうな。和文で欧文のような「ジオメトリック」の再現はちょっとムリだが、可能な限りそのニュアンスを取り入れたように見え、とにかくシンプルで読みやすいスッキリしたゴシックとなっている。ウェイトは10種と大変豊富で、Heavy のみ無料でトライアルが可能。バリアブルタイプも別売りされている。名前の「松籟」とは「松の梢に吹く風」とのこと。雅な名前である。同フォントのスペシャルサイトによると4月7日まで60%オフセール中とのこと。
レトロ SF チックなジオメトリックサンセリフディスプレイ。ラウンドゴシックで、ストロークの端だけでなく、小文字のコーナー部の多くが大きくカーブしている。一部の字はかなり幅広なグリフと、リガチャーが多数ある。IT 系のプロダクトのロゴが簡単に作れそうな便利な書体である。ソリッドなレギュラーと、アウトラインのみの Outline の2種。それぞれ1ウェイトのみ。
クラシカルな正統派本文用ローマン。最近じゃちょっとめずらしいぐらいの正統派だが、b のステムがベースラインのところでカーブしてたり、一部ちょっとカリグラフィックなエレメントが入っているのが特徴。グリフには st や ct のリガチャーがある他、数字にローマ数字と、括弧付き、箇条書き用にドット付きがある。んなものなくても普通に組めばいいとは思うが(笑)、まあ便利といえば便利。イタリックも当然あって4ウェイト。
エレガントなフリークディスプレイ。字によって字幅に大きな差があり、細いものは結構な細さである。大文字のみで、大文字グリフには割とスタンダードなものが入っているが、小文字部分にはかなり奇抜なグリフが入っている他、リガチャーやスワッシュオルタネートもあってバリエーション豊か。かなり個性的な文字組みが楽しめるだろう。1ウェイト。
ハイコントラストでエレガントでかわいらしいディスプレイ。ジオメトリック寄りのグリフで機械的だが、コントラストの強さがエレガントさを、xハイトの大きさが可愛らしさを演出しており、ステムの一部が斜めに削り取られているのが特徴だが、普通に四角い Alt というタイプもある。が、シャープな斜めステムを使う方がこの書体の良さが活きるだろう。名前はフランス語で「チーズ」の意。レギュラーと Alt それぞれ7ウェイトずつ。ただいま50%オフセール中。
ストリート風味のある近代的なブラックレター。タトゥーとかに使われるタイプと言えばいいだろうか。ペンというよりはちょっと筆っぽいストロークで、大文字は割とハデでデコラティブ。オルタネートは皆無だが、スワッシュだけのオーナメントが付属。名前は「死の爪」というなかなか中二病チックなものである。1ウェイト。
はいまた来ました変形エレガントディスプレイ。ライトウェイトのモダンローマンがベースになっているのは共通しているが、C や O などが完全に細いモノラインになっているのが特徴的。あとは例に漏れずリガチャーが豊富で、あちこち変態的に変形し繋がっている。全体的な雰囲気はなんとなくエレガントでゴージャス。大文字だけじゃなくちゃんと小文字もあるのでご心配なく。1ウェイト。
本日バレンタインデーということでこちら。おとなしめのブラッシュスクリプト。イメージでは万年筆が置かれてるが、これではこんなコントラストはちょっと出ないだろう。多分筆ペンである。割とスタンダードなグリフだが、一応モダンスクリプトの部類に入るだろうか。大文字にオルタネートはなく、小文字にリガチャーと、ハートのターミナルスワッシュが付いたオルタネートがある。傾きの弱い Regular と、強めの Italic の2種。それぞれ1ウェイトずつ。