端正なシグネチャースクリプト。文字の大小差が大きく、字間は広めでベースラインや字の大きさが揃っていて抑制が効いており、ストロークは硬いペンで書いたようなほんのりコントラストが付いている。テイスト的には男性的だが、グリフはよく見るとちょっとかわいらしい。行頭もしくは行末に使える水平に伸びたスワッシュオルタネートがあり。1ウェイト。
Archive: 2022
ステンシルタイプのファットフェイスディスプレイ。図太いモダンローマンからセリフを取り除き(とはいえサンセリフとは異なる)ヘアラインをすっ飛ばした、という感じの書体で、図太いながらもラグジュアリー感がある。画像の “ra” は実はリガチャーで、このようなのが30種ほどあって文字組みのバリエーションが楽しめる。1ウェイト。
そのままロゴに使えそうな太めのラウンドサンズ。ストロークの端が丸いだけでなく角も大きく丸く取られており、コロコロとした印象がかわいらしくも、子供っぽくならずクールな雰囲気を保っている。全体的にジオメトリックで、一部が欠けているのが特徴的。ITスタートアップやその辺のサービス・アプリのロゴなどによく似合うだろう。3ウェイト。
エレガントなモダンローマンディスプレイとスクリプトのデュオ。ローマンの方は大文字のみで、コンデンスでライトウェイト。ヘアラインはかなり細い。スクリプトの方はローマンのヘアライン程度のウェイトのモノラインで、ややスピーディながらカウンターは大きめでゆったりしている。大文字と小文字の差は大きめ。小文字にはちょっとしたスワッシュオルタネートがある。オトナな高級感を演出したい時に。なんか似た名前の高級宝石ブランドがあったような…? それぞれ1ウェイトずつ。
カジュアルなモダンスクリプト。割りと太めの筆ペンでデザインしたような書体で、ストロークのコントラストは結構強め。グリフはカウンター広めの緩めでややバウンシー。スワッシュオルタネートはなく、リガチャーがちょろっとあるぐらい。ガーリーな用途にどうぞ。1ウェイト。ただいま50%オフセール中。
多数のフィルバリエーションを持つかわいらしいモダンローマンディスプレイ。1917年、「1812年ロシア戦役」の100年記念にサンクトペテルブルクの Lehmann 活字鋳造所で(おそらく)Alexandre Benois によってデザインされた、と説明にはある。その戦役が何なのかよくは知らんが(笑)、ともあれそうらしい。太めのモダンローマンをベースに、サンプル画像にある影付き横縞の Sunny Dark をはじめ、ソリッドな Black、シェブロン(山型)と横縞の Origin など14種類ものフィルのバリエーションがある。どれもレトロで大変かわいらしい。最近非難轟々のロシアだが、まあ芸術に罪はあるまい…。大文字のみでキリル文字もサポート。ただいま50%オフセール中。
本日は1969年にアポロ11号が月面着陸した日だそうな。降り立った「静かの海 Sea of Tranquility」にちなんでこちら。正統派本文用オールドスタイルローマン。ややライトウェイトの端正で美しい書体で、とにかく真面目で遊んだところがなく、「平静・平穏」の名にふさわしい。ルネサンス期の雰囲気をよく持っている。スモールキャップスとオールドスタイル数字もあり、本文組で困ることはないだろう。3ウェイト。
暑いので涼し気(?)なスクリプトを紹介。カジュアルなマーカースクリプト。やや太めのストロークで、大文字は大きくゆったり、小文字はさほど暴れず素直で読みやすいグリフをしている。小文字にだけちょっとストロークの伸びたオルタネートがある。抜け感がありつつ可読性も保ちたい場合に重宝するだろう。1ウェイト。
繊細で品の良いクラシカルなローマン。トランジショナルに分類できるかと思うが、18世紀頃の雰囲気をよく持っていると思う。正統派の本文用だが、オルタネートにセリフが小さなティアドロップになったタイプがあり、K や R のレッグがぐいっと伸びたものもあって、ディスプレイ用途としても華やかな雰囲気を演出できるだろう。7ウェイトある他にバリアブルタイプもあり。名前はジョジョファンにはお馴染み「教皇」の意。画像がグリーンなのは偶然か? ただいま60%オフセール中。
ちょっとアール・ヌーヴォー風味のあるディスプレイ。グリフが大変クラシックながらステムはほぼモノラインなので、そこまで古めかしい感じはしない。セリフはウェッジ型のものがちょこんと付いている。てっぺんにバーが乗った A やカーブした E、下部が膨らんだステムのある U などがヴィンテージ感があって大変筆者好みである。1900年前後に英国で活躍した装丁家の Albert Angus Turbayne のデザインした書籍のタイトルから起こしたものとの事で、この名が付いている。大文字のみで1ウェイト。