コンデンスでクラシカルなオールドスタイルローマン。見ての通り全体的に字幅が狭く、スタイルもスタンダードというか現代だとちょっと古臭いと言えるほど古いタイプで、今どきとしてはちょっと珍しい。イタリックには小さなスワッシュの付いたオルタネートがあり、またクラシカルなオーナメント類もあって、18~19世紀頃のタイポグラフィを再現できそうなセットとなっている。字幅に2種類あり、通常の(と言っても狭い)タイプと、更に字幅が狭い Narrow があり、それぞれに8ウェイトずつある。名前はアメリカの報道写真家 Walker Evans から取ったらしい(なぜ?)。ただいま60%オフセール中。
Archive: 2023
カジュアルなモダンスクリプト。まあ最近よく見るタイプの書体で、ややコントラストのあるストロークでグリフはゆったりしている。サイズや傾きは一定していないが、ストロークが優しいためそんなに乱暴な印象はなく、また崩れてもいないので読みやすい。オルタネートがまったくないのが残念だろうか。1ウェイトのみ。
アール・ヌーヴォー風味のあるディスプレイローマン。ベースはやや幅広でコントラストの強いオールドスタイルローマンで、あちこち曲線が入って植物的なニュアンスが加味されている。デフォルトはそこまでクセは強くないが、オルタネートにぐにゃぐにゃ曲がったグリフがあって、それらを組み合わせてクセの強弱を加減して使えるようになっている。怪しい雰囲気があるので、水商売や酒などに似合うかも。名前の意味は聖櫃とか方舟とか、キリスト教に関係する何か(よくは知らん)。1ウェイトのみ。ただいま65%オフセール中で今日現在のレートで1,300円ぐらい。
ブラックレターベースのホリデーディスプレイ。ベースになっているブラックレターの種類ははロタンダだろうか、華やかでデコラティブな大文字が特徴で、この時期にぴったりな書体である。小文字が結構簡素なので(笑)、大文字の使用は必須だろう。インラインが入っていてきらびやか。1ウェイトのみ。
ジオメトリックながらクラシカルな雰囲気を持つサンセリフ。Futura など20世紀初頭のジオメトリックをベースに、ルネッサンス期の書体の風味を持たせたとある。グリフを見てみるとなるほどなかなかクラシカルでスモールキャップスやオールドスタイル数字などがあり、しかも可読性も大変良好で長文にも耐えうるだろう。スワッシュを持ったオルタネートや多数のリガチャーもあり、ディスプレイやロゴ用途にも大変優秀。非常に使い勝手の良い書体だろう。イタリックもあって10ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。ただいま65%オフセール中。
なかなかめずらしいテイストのスクリプト。ストロークはコントラストの強いカッパープレートのそれだがグリフは結構カジュアルで、なのにあまり上下には暴れず字幅も揃って整然としているという、いろんな要素がコンバインされた見たことないタイプの書体である。派手なスワッシュの付いたオルタネートはないが、いくつかの字にはちょっとしたグリフ違いが用意されている。あとリガチャーもちょろっと。1ウェイトのみ。ただいま65%オフセール中。
レトロ風味のあるヒューマニストサンセリフ。ルネッサンス期の書体に影響を受けたとあり、全体的な骨格や雰囲気はクラシック。ステムの中央部がくびれており、ストロークの端はフレア気味になっている。スモールキャップスやオールドスタイル数字などを持っている他、何に使うのかは不明だが、小文字は上付き・下付きのグリフがある。さらにそれらの m はなぜか左右のアーチが切れているが、これまた初めて見るグリフである。多少クセはあるが可読性は良好で、ある程度の長文にも耐えられるだろう。イタリックもあって5ウェイト。ただいま49%オフセール中。
全然関係なさそうだけど名前だけクリスマスなシグネチャースクリプト。ややコントラストのあるストロークのラフなシグネチャータイプで、グリフは結構暴れているが潰れてはいないのでまあまあ読みやすい。大文字にオルタネートはないが、小文字にはリガチャーがそこそこあり。総グリフ数は300足らずで最近のスクリプトとしては少ない方だろう。傾きのないアップライトの Regular と、やや傾いた Italic の2種。
かわいらしいアール・デコ風味の半スクリプト。Charles Blumelein という人が1930年頃のニューヨークでコツコツと200種類ほどのスクリプトをデザインしていたそうで、そのひとつをフォント化したものだそうである。この頃はこういうスクリプトと通常のタイプフェイスの中間のような書体がよく作られており、それを筆者は勝手に「半スクリプト」と呼んでいる(というか今作った)。通常は水平のバーが右肩上がりで、全体的にも右上がりのグリフとなっている他、M や N はアーチが大きくなっていたりと、あちこちユニークな処理が施されている。雰囲気はレトロでかわいらしく、ロゴなどに使うとおもしろいだろう。Adobe Fonts にはこのファウンダリーが復刻した Blumelein の書体が多数あるので、使ってみてはいかがだろうか。1ウェイトのみ。
シックでかわいらしいデコラティブなスラブセリフディスプレイ。ライトウェイトのややジオメトリック寄りのスラブセリフに、ちょっとした北欧風の植物的なオーナメントが付いているディスプレイで、とてもシックでかわいらしい。クリスマス向けのフォントはかなりの数があるがほとんどが子供向けで、こういう雰囲気のものはなかなかないのでとてもありがたい。オーナメントが付いてるのは大文字のみで、付いてないバージョンもオルタネートにある。名前の Hygge ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地のいい空間」「楽しい時間」などを表す言葉だそうである。1ウェイトのみ。