ヴィンテージ感満載のミクスドディスプレイ。ウェッジセリフの付いた太めのセリフドゴシック、それの細いウェイトで幅が狭くなった Condensed、幅広のスラブセリフの Expanded、モノラインのカジュアルな Script の4種がセットになった書体で、全体の雰囲気は見ての通りレトロというかヴィンテージというかそんな感じである。イラストアイコンの入った Dingbats もあるが、こちらを見るとどうもアメリカのバイカーギャングのテイストが強い。ガイコツの手が数字を表してるものがあるのがかなり変わってる。ま、あまりその辺には囚われずに使いこなしていただければと思う。
Archive: April 2024
高級感のあるローマンキャピタル系ディスプレイサンセリフ。2015年に紹介したセリフ書体の Turquoise のサンセリフ版で、実に9年ぶりに親戚ができた模様。元の平筆で書いたローマンキャピタルからセリフを取り除いた、という感じの書体で、元々がステムがくびれており、おかげでフレアセリフのようになっている。ゴージャスな雰囲気はそのままに、今っぽく仕上がっていると思う。もちろんスワッシュオルタネートは健在。今回はステムの一部が抜けたインライン版もファミリーに追加された。ただいま50%オフセール中。
レトロなワイドサンセリフディスプレイ。説明文には ’30~’40年代のアール・デコ風にしたとあるが、そ~…んな感じはあんましない(笑)。基本的にジオメトリックで、オルタネートで字幅が(数字も含め)3種類あり、ランダムに組み合わせることにより作例のようにおもしろい文字組が楽しめる。またここには出てないがリガチャーも多数あり、そこではやや曲線もあり。大文字のみで3ウェイト。
本日『フォントの日』らしいのだが、だからといってこの日にふさわしいフォントとか別にないので、普通に目についたものを紹介する(笑)。フレンチカジュアルのかわいらしいカリグラフィースクリプト。いわゆるイタリックをだいぶカジュアルに崩したもので、大変かわいらしく仕上がっている。コントラストはかなり弱く、メタルペンではなくマーカーで書いたかのよう。グリフはひょいひょいと軽快ながら、あまり崩れてはおらず読みやすい。フォントもそうだが、プレゼンに使用しているイラストと非常によくマッチしているので、販売サイトの方でご覧になっていただきたい。ちなみにいわゆるフランスパンの「バゲット」は長いものだけをそう呼び、短くなると「バタール bâtard」と呼び名が変わるので注意。1ウェイト。
大流行中(ホントか?)のスクリプトとローマンのコンバイン書体。通常、この手は大文字か小文字のグリフどちらかにスクリプトが割り当てられており、ローマンの小文字は省かれる事が多いが、こちらはちゃんと大文字・小文字揃っており、スクリプトは大文字のオルタネートで持っている。全体的にこの手としてはやや太めでがっしりしているが、その分小さくしても使えると思う。ウェイトが2つあるのもちょっとめずらしい。ただいま50%オフセール中。
1820年の本日、かのミロのヴィーナスが発見されたらしいのでこちらを紹介。コリッとした雰囲気のある本文用ヒューマニストサンセリフ。長文を意識してか全体的にややコンデンス気味で、スペースを食わないようになっており、かつ大変読みやすくスッキリしている。あまり手書きのニュアンスのあるカーブがなくジオメトリック気味なのもおもしろい。スモールキャップスやオールドスタイル数字もあって、本格的な文字組が可能。セリフの付いた Milo Serif、スラブセリフの Milo Slab も別にある。9ウェイト。
本格正統派本文用オールドスタイルローマン。15~16世紀イタリアのルネサンス期の書体を元にしたそうで、これぞヒューマニストオールドスタイルというような王道の書体である。字種がハンパなく多く、ギリシャ文字やキリル文字は当然のこと、複雑な記号を要するものも幅広くカバーしており、オーナメント類もあって総グリフ数は2800を超える。イタリックは通常のもののほか、かなりカリグラフィックに寄ったスタイルもオルタネートにある。オプティカルファミリーで5種に分かれており、それぞれ3ウェイト(Display のみ4ウェイト)ずつで計32種。個別購入できる他、Adobe Fonts でも配信中。ちなみに名前の「アルノ」は、イタリアのフィレンツェにある川の名前。中西アルノって歌うまいよね…。
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きく、そのせいでディセンダーやアセンダーがかなり短くなっていているが、a に2階建てを採用したり、h や n などの幅をやや狭くデザインしたりして、ジオメトリックの特徴であるコロッとした印象が強くなりすぎないよう調整されている。多少長文対応も意識しているようで、オールドスタイル数字や ct/st の古風なリガチャー(quaint)がある他、キリル文字やギリシャ文字もサポートしている。ウェイトは9つと別にバリアブル。名前がなんでショパンなのかは知らない(笑)。ただいま60%オフセール中。
カリグラフィー風味がコンバインされたディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンをベースにカリグラフィックなテイストが加味されており、見ての通りスワッシュオルタネートやリガチャーが多数用意され、多種多様な文字組が楽しめるようになっている。やや太めのウェイトなので、エレガントさよりゴージャス感がちょっと強いかなという感じ。あとやや東寄りのテイストがあるだろうか。オブリークタイプと2種あって2ウェイト。ただいま50%オフセール中。
ウルトラコンデンスなディスプレイローマン。見ての通りかなり幅の細いハイコントラストのモダンローマンで、名前の通りディスプレイ特化型である。最近流行りの派手なリガチャーやオルタネートなどはないが、シンプルながら多言語に対応しており、キリル文字とギリシャ文字をサポートし、他丸数字などもあって総グリフ数は1700近い。O と Q にだけ幅広のグリフがあるので、アクセントに使えるだろう。1ウェイトのみ。