少々流行も落ち着いてきた感はあるが、まだまだありますコンバイン書体。こちらもエレガントなモダンローマンとカッパープレートスクリプトが組み合わさっている。ローマン同士のリガチャーはあるが、ローマン+スクリプトのものはないっぽい。代わりと言ってはなんだが、ローマンに傾いたイタリックがある。やっぱり女性向けかしらん。1ウェイト。
Archive: June 2024
可読性の良い機能的な本文用スラブセリフ。あんまり長文用のスラブセリフというのはないが、これは結構な長さにも耐えうる大変読みやすい書体である。グリフ数も1000近くあり、スモールキャップスやオールドスタイル数字はもちろん、かなりの数のアクセント記号およびキリル文字も用意され、ほとんどのラテン・キリル文字圏の言語は組めるだろう。名前は「合理主義者」といった意味。10ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。ただいま40%オフセール中。
男性的なブラッシュストロークのシグネチャースクリプト。大文字は大胆かつダイナミックなストロークで結構変形しているが、小文字は意外と素直なグリフで崩れておらず読みやすい。大文字はそもそもが派手なのでオルタネートはないが、小文字にはすべて水平に伸びるエンディングストロークの付いたオルタネートがある。リガチャーはほんの少し。1ウェイト。
シンプルでスタイリッシュなディスプレイサンセリフ。大文字のみでやや幅広、字間も広めに設定されており、Sackers Gothic のようないわゆるカッパープレートゴシック風味を持っている。オルタネートどころかスモールキャップスすら持っておらずかなり潔い。その分シンプルで扱いやすいだろうが、かっこよく使うには結構センスがいる。腕試しにいいかも。6ウェイトとウェイトは多め。
ちょっとおもしろいオルタネートを持つジオメトリックサンセリフ。基本はxハイトが大きめでスタンダードなグリフのジオメトリックサンセリフだが、見ての通り滴というか葉っぱというか、その辺の形をベースにしたオルタネートを持っている。背景の爽やかなグリーンから、やはりその辺の用途をイメージしていると思われる。エコやスポーツなどの商品ロゴに最適だろう。イタリックもあって5ウェイト。
なんつって分類していいかよく分からないヴィンテージ風味のあるディスプレイ。アール・ヌーヴォーまたはヴィクトリア朝風味のあるデコラティブなイタリックをベースに、ハデハデなスワッシュやリガチャーが多数用意された書体で、レタリングスクリプトの風味もあるせいか、レトロというかヴィンテージ感と、どことなく暑苦しくてアメリカンサマーな感じもあるかなという印象。6ウェイトあるが、ウェイト差はかなり微妙で、ほぼ誤差である(笑)。白抜きにしたりサイズが小さくなったりする時に微調整で使うようになっていると思う。名前の entangled は「もつれる・絡まる」といった意味。
1946年の本日、かの名画『カサブランカ』が日本で封切りになったとのことでこちら。繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ゆったりした骨格をベースに、一部にちょっと変わったグリフを持った書体で、見ての通りちょっとしたリガチャーがある。が、この数はかなり少ないのであんまり期待しないように(笑)。まあシンプルで使いやすいのではないだろうか。リガチャーを活かすためにはアケ組みはしない方がいいだろう。ちなみにカサブランカとはスペイン語で「白い blanca」「家 casa」という意味で、モロッコの都市名だったり花の名前だったりする。君の瞳に乾杯。1ウェイト。
ゴージャス感のあるハイコントラストのトランジショナルローマンディスプレイ。どっしりとした骨格と、大きなブラケットを持った鋭いセリフが特徴の書体で、グリフが多く、キリル文字を含め900ほどもある。Swashes の方は名前の通りスワッシュを持ったオルタネートとリガチャーを持っていて、それらを含めるとグリフ数は1200ほど。見ての通り堂々としたゴージャス感があるので、高級感の演出に最適。それぞれ7ウェイトずつある他、バリアブルタイプもあり。ただいま60%オフセール中。
繊細でカジュアルなモダンスクリプト。グリフ違いはオルタネートではなくフォントファイルが分かれており、それぞれに「花嫁」「花婿」「指輪」などの名前が付いて9種類あり、それぞれにやや傾いたオブリークバージョンがある。正直違いは微妙すぎる気がする(笑)。それとは別に行頭と行末向けのスワッシュバージョンが1種ずつ。おそらくは Word などでも使いやすくするためにオルタネートにはしなかったのだろうと思われる。ジューンブライドにどうぞ。
エレガントで柔らかい雰囲気のモダンローマンディスプレイ。ややコントラスト強めで全体的にコンデンスなプロポーションのモダンローマンをベースに、K のアームや e のアイなど、所々柔らかな曲線が使われており、それがフェミニンな雰囲気を醸し出している。スワッシュオルタネートが2種あり、ちょっとしたものと、8の字になった大きめなものとがある。リガチャーは残念ながら4つほどとごく少なめ。1ウェイトのみ。