アール・デコ調のレトロなサンセリフディスプレイ。バウハウスとアール・デコ風味をかけ合わせたとあり、Avant Garde の文言もあることから、そっちへのオマージュもあるだろう。ジオメトリックをベースに変わったプロポーションで構成されており、これまた変わったリガチャーも用意され、おもしろい文字組みが楽しめるようになっている。小文字はなくスモールキャップス。2ウェイト。3,000円ちょいとお安め。
Archive: June 2024
クラシカルな正統派本文用オールドスタイルローマン。作者がスウェーデン語版の『指輪物語』初版を購入した際、Berling で組まれた本文を見て感動して制作したとの事。Berling の(おそらく)ベースとなった Weiss も参考にしたとある。セリフがやや小さめで太く、また J や R のテーパードになっているところも少し太めで丸く処理されており、小さな本文サイズでチカチカしないようにという配慮だと思われる。また画像にあるようにルネサンス風のオーナメントも付属しており、全体的にホントにクラシカル。ウェイトは2ウェイト、しかも Bold にはイタリックもない、という完全に書籍本文を意識したセットとなっている。
ネオグロテスク寄りのジオメトリックサンセリフ。名前の通り「一般的な」ものを目指しているようで、ジオメトリックでありながらかなりネオグロテスク寄りの書体である。字種が非常に多く、各種数字や記号類、ギリシャ文字やキリル文字も含め計1900ほど。ファミリーもこれまた多く、字幅に3種類と字面が全体的に小さい Compact というのがあり、それぞれ11ウェイト。ほかにモノスペースの Mono が1種類7ウェイトで計102種もある。別にバリアブルタイプも用意されている。ただいま60%オフセール中。
沖縄はんまースゴい雨なのでこちら。ブラッシュタイプのモダンカリグラフィースクリプト。やや毛足の長い筆でへにょへにょ書いたようなストロークが特徴のスクリプトで、傾きはなくアップライトでデコボコしててバウンシーである。期待するようなスワッシュオルタネートはなく、リガチャーがちょっとあるのみ。残念。カジュアルでかわいらしいので、その辺の用途にどうぞ。1ウェイト。
本日『時の記念日』だそうなのでこちら。クラッシィなモダンローマンディスプレイ。優雅でコントラストの強いモダンローマンに、ちょっと変わったリガチャーがちょろっと付属している。LO のように伸びたスワッシュが反対側でくっついたりするのはなかなか珍しいと思う。まあでもそんなところです。大文字のみで1ウェイトのみ。
ヴィンテージテイストのディスプレイデュオ。モノラインの柔らかカジュアルなスクリプトと大文字のみのサンセリフのデュオで、どちらもやや太めのストロークで端が丸くなっている。サンセリフの方は、ストロークがクロスするところがボタッとしたインク溜まりのように処理されていて、カジュアルさが強調されている。木のアイコンやフローリッシュオーナメントが付いており、組み合わせて作例のようなロゴが作成可能になっている。スクリプト3ウェイト、サンセリフ2ウェイト。
ネオグロテスクという名のネオグロテスク(笑)。すっきりとしたクリーンで現代的なサンセリフで、可読性が非常に良好。K のアームがベースラインから出てるのが変わってるぐらいで、他のグリフはいたってスタンダード。長文にも十分耐えうる。また画像の “Neo” に見られるような変わったディスプレイもファミリーにあり、ストロークの間にインクがぬちょっとなったような感じがおもしろい。さらにはバリアブルタイプもあり、ノーマルと Display の中間を生成できるようになっているところがおもしろい。6ウェイト。ただいま60%オフセール中。
太くて緩めでカジュアルな雰囲気のシグネチャースクリプト。やや太めのサインペンで書いたようなストロークの書体で、コントラストはほぼなく、グリフも上下にあまり暴れない、水平方向に伸びるタイプである。なのでグリフは多少読みづらいが、落ち着いたクールな雰囲気はある。どちらかというと男性的だろうか。大文字にオルタネートはなく、小文字にリガチャーと水平方向のエンディングストロークが付いたものがある。1ウェイトのみ。ただいま30%オフセール中。
ハイコントラストのウェッジセリフディスプレイ。名前の通りローマンとしてはめずらしくジオメトリック(気味)で、ハイコントラストなシルエットに大きな楔形のウェッジセリフが付いている。全体的にゴージャスな雰囲気を持っており、この手は繊細で女性的、もしくはどっしりして男性的なものどちらかに雰囲気が偏ってしまいがちだが、この書体は割とニュートラルなのでどちら向けにも使えると思う。字幅にノーマルと Condensed があるが、めずらしくイタリックがない。それぞれ7ウェイトずつ。
どうあがいてみたところで6月に入ってしまった事実は覆しようがないのでこちら。ニュートラルで読みやすいサンセリフ。アドリアン・フルティガーの書体にインスパイアされたものとのことで、なるほどそのように見える。大変スッキリしていて可読性の良い書体で、小文字も大きすぎず品が良い。a /g に2種類用意されているが、デフォルトは a が2階建て、g が1階建てと統一されてないところも視認性重視の意図があるのだろう。字幅もやや狭めなので、サイン用途に活躍すると思う。10ウェイト。