本日『コットンの日』らしいのでこちら。クラッシーなモダンローマンディスプレイ。繊細なストロークで、グリフは基本的にスタンダードだがちょっとだけ変わってておもしろい。小文字はボウルが閉じておらずヌケがよくて軽快である。単体のスワッシュオルタネートは3つしかなく、あとはリガチャーが20種ほど。例えば作例の y のスワッシュは ly のリガチャーにしかないという…なんでこんな風にしたんだろか。まあいいや。1ウェイトのみ。
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本日は『黒板の日』だそうなのでこちら。レトロポップなかわいらしいディスプレイ。カフェやビストロなどによくあるチョークボードのレタリングでよく見るような書体で、図太いフレアセリフに小さなスワッシュが付いたオルタネートがある。フィルには見ての通りチョークのようにかすれた Chalk と、ソリッドな Clean の2種がある。ウェイトバリエーションがあってもよかったが、まあ別の書体を組み合わせる方がよりそれっぽくなるかな。1ウェイトのみ。
視認性の良いサンセリフ。サイン用途に使用される事を想定しているようで、I にセリフが付いたり、a や g に2階建てが採用されていたりして、誤読を防ぐ工夫が各所に施されている。特徴的なのがピクトグラムで、飲食・都市など7つのジャンルがあり、ひとつのジャンルにつき88ものピクトグラムがあって、計616種。さらにそれが白・黒両方のバージョンがある。書体がコンデンスじゃないのがちょっと残念。あればスペース節約にもなっていいだろうに…。7ウェイト。
レトロでエレガントなスクリプト。このテの20世紀初頭に現れた、いわゆる活字体と手書きの中間のようなスクリプトの呼び名をずっと考えあぐねているけども、まあそんな事はさておき。各字はリレーションがとれておらず繋がっていないが、雰囲気はスクリプトそのものなのでそれと分類して問題ないだろう。細身のややコントラストのあるストロークで優雅なグリフをしており、とてもレトロでエレガント。スイーツや紅茶、ワインなどのパッケージで大活躍するだろう。ウェディング関連にもフィットすると思う。惜しむらくは古い書体なのでオルタネートがないところか。名前はロンドンにある高級ホテルの The Savoy と似てるけど、多分関係ない(あやかってる?)。1ウェイトのみ。
本日『カルシウムの日』らしい。カルシウムといえば牛乳、というワケでこちら。太くてかわいらしいカジュアルなハンドライテン。太めのマーカーでラフにキュッキュと書いたような書体で、ちょっとした躍動感はあるものの、ほとんど崩れておらず行儀の良い仕上がりとなっている。惜しむらくはオルタネートがまったくないこと。やっぱりこの手はちょっとバリエーションが欲しくなる。出来は悪くないので今後に期待。1ウェイトのみ。
本日より5月とか信じたくないが現実なのでこちら。繊細なローマンディスプレイとブラッシュスクリプトのデュオ。ローマンの方はライトウェイトでかなり細く、グリフはジオメトリックをベースにやや変わっている。大文字しかないが、小文字部分にはオルタネートが割り当てられている。傾いたイタリックと2種。スクリプトの方は毛足の長い筆で書いたようにラフでコントラストやかすれが強いタイプで、雰囲気がぜんぜん違うので組み合わせとしては結構めずらしい。オルタネートはまったくなくいたってシンプル。
1789年の本日、ジョージ・ワシントン George Washington がアメリカ初代大統領に就任したらしいのでこちら。かわいらしいアール・デコ風味のあるサンセリフディスプレイ。基本的にジオメトリックで、グリフはユニークに変形していておもしろい。xハイトは小さいので、割と印象はエレガントである。古い書体なのでグリフにオルタネートがないのがちょっと残念で、最近のこの手の書体であればたくさんあっただろうなと思う。5ウェイト。
本日は『エイリアンの日』。映画「エイリアン2」の舞台が惑星 LV-426 だからだそうな(笑)。という訳でこちら。まさにエイリアンを思わせる刺々しいディスプレイローマン。あちこちニュヨっとした粘り気と鋭い爪や牙を思わせるセリフが見事にエイリアンテイストを取り入れている。一見すると最近流行の変形ディスプレイに近いが、そこまで変形はしていない。骨格が近いサンセリフ版の Grotesque と2種あり、バリアブルタイプもある。実はバリアブルタイプこそがこの書体の本領で、なんとウェイト違いではなくセリフとサンセリフの中間を生成できるようになっている。購入の際はぜひこちらを。
本日『世界ペンギンの日 World Penguin Day』だそうなのでこちら。ほにょんとしたネコ足が特徴的なローマンディスプレイ。基本的にはモダンローマンで、見ての通り一部のステムがネコ足テーブルのように S 字にくねっており、ガーリーな雰囲気を醸し出している。一部の小文字にはクラシカルなリガチャー(quaint)があり、より派手な演出をすることが可能。ではあるが、やり過ぎないようネコ足になっていないグリフもオルタネートで用意されているのが親切である。しかしこれなんでペンギンなんだろね(笑)。1ウェイトのみ。
可読性無視(笑)のジオメトリックスラブディスプレイ。グリフがほぼほぼ円と直線だけで構成されており、カーブ部分は円弧で自由曲線はほぼない。よって字としてはかなりムリがあり、しかしそのお陰で大変ユニークなディスプレイに仕上がっている。スラブセリフにしたのも正解だろう。オブリークがあってしかも8ウェイトもあるというこの手としてはめずらしいものだが、よく考えたらウェイト展開はこういうものの方がやりやすいかも知れない。キリル文字があるのもめずらしい。ゲームとかと相性いいかな?