本日『ビートルズ記念日』だそうなのでこちら。直線で構成されたレトロなディスプレイ。太めのストロークで曲線がまったくなく、カーブは斜線を繋げて表現されており、小さなセリフが付いてセリフドゴシックとなっている。プロポーションは結構コンデンス。作例はストリート系が多く、その辺に似合うだろう。Tシャツとかいいんでなかろうか。大文字のみだがイタリックもあり。それぞれ1ウェイトずつ。
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本日は16世紀スペインの画家ディエゴ・ベラスケス Diego Rodríguez de Silva y Velázquez の洗礼日(1599)。なのでその名を持つ書体を紹介。珍しいジオメトリックなモダンローマンディスプレイ。細長い長方形のプロポーションをしていて各字がほぼ等幅で、この手はサンセリフが多いが、これはモダンローマンである。E と F のバーの部分のステムが食い込んでいたり、S がカーブを廃して直線と斜線で構成されていたりと一部変わっているが、全体的にはそんな奇抜なグリフはない。ただ、Ö などに付くウムラウトがなかなか巨大である。全体的にラグジュアリーな雰囲気があるので、その辺のファッションブランド等に似合うだろう。大文字のみでスモールキャップス。イタリックもあってそれぞれ1ウェイト。
本日『フォントの日』らしいが、といってそんな日に何を紹介したものやらと思案した挙げ句無視することにした(笑)のでこちら。イタリアンアール・デコ風味のサンセリフディスプレイ。アール・デコらしくやや幾何学的風味があるが、どこらへんがイタリアンかというと、M や N の鋭い肩なんかを見ると筆者などは「あーねー」という感じがする。Louise Fili 氏の Grafica Strada なんかを参照するとよく分かるだろう。字幅に4種類あって、ノーマルの他 Sm(セミ)Condensed、Condensed、XCondensed の順に幅が狭くなる。それぞれにイタリックもあって8ウェイトずつで計72種とビッグファミリー。ただいま45%オフセール中。
本日はバスケットボールの神様、マイケル・ジョーダン Michael Jordan の還暦祝い(1963)。というワケでシカゴ・ブルズっぽい書体を紹介。アメリカのスポーツ業界で多用される書体を思わせるディスプレイ。3種のスタイルがあり、サンセリフと、ごくごく僅かにちょこっとだけセリフの付いた Serif、そのセリフが太くなった Slab Serif がある(イメージは Slab Serif)。それぞれオブリークタイプのイタリックがあるが大文字のみ。1ウェイト。
ちょっとめずらしいタイプのスクリプト。見た目はラフなハンドライテンもしくはモダンスクリプトだが、ストロークはどうもブロードエッジドペンで書かれてるようで、この組み合わせはあまりなくめずらしい。グリフはゆったりめでカウンターも広めだが、どことなくクラシカルな雰囲気も併せ持ち、モダンでシックかつガーリーというすごいスクリプトである。ちょっと手書きで真似したい。1ウェイトのみ。ただいま40%オフセール中。
繊細なカッパープレートスクリプトとコンデンスなオールドスタイルローマンのデュオ。スクリプトはカッパープレートのそれのスタイルだが、通常に比べて小文字のxハイトがかなり大きく、可読性が良くなっている。ただし派手なオルタネートはない。ローマンの方は一見コントラストが強いのでモダンローマンに見えるが、肉付きをよく見るとオールドスタイルのようである。全体的にライトウェイトで幅が狭く大文字のみ。同じポイントでほぼサイズが揃うので、以前紹介した Beverly Hills のように両方を混ぜて使うのも面白い。ローマンはさらに幅が狭い Condensed もある。ただいま50%オフセール中。
Monotype の和文書体第二弾。Avenir Next の造形要素を取り入れた書体として制作されたそうな。和文で欧文のような「ジオメトリック」の再現はちょっとムリだが、可能な限りそのニュアンスを取り入れたように見え、とにかくシンプルで読みやすいスッキリしたゴシックとなっている。ウェイトは10種と大変豊富で、Heavy のみ無料でトライアルが可能。バリアブルタイプも別売りされている。名前の「松籟」とは「松の梢に吹く風」とのこと。雅な名前である。同フォントのスペシャルサイトによると4月7日まで60%オフセール中とのこと。
変形ディスプレイローマンとサンセリフのデュオ。最近流行のエレガントな雰囲気を持った奇抜なグリフのローマンに、コンデンスなサンセリフがセットになったデュオである。ローマンの方はコントラストの強いモダンローマンがベースになっていて、見ての通り一部おもしろグリフになっている。サンセリフの方はジオメトリックでかなりコンデンス。こちらは大文字のみ。
ところでこのテの書体をどう分類したもんかずっと悩んでいたが、勝手に freak というタグ付けをする事にした。ずっと「奇形」という言葉しか頭になかったが、こんな名称も昨今どうかと思っていたところ、映画『グレイテスト・ショーマン』で団員のことを「フリークス freaks」と呼んでいた事を思い出し、そう呼ぶことにした。まあこれも「奇形」なんだけど(笑)、なんかちょっと柔らかいかなと…。そういうワケでよろしく。
最近流行りの変形ローマンディスプレイ。ライトウェイトのスタイリッシュな書体で、見ての通りあちこち変形しているが、他の同タイプに比べて変形具合はおとなしめ。リガチャーは結構あるが、スワッシュオルタネートは5つのみ。大文字はなくスモールキャップスで、こっちはさほど変形しておらずスタンダードに近い。クセが強すぎると思ったら、こちらを使って調整するといいだろう。1ウェイト。
2年前にリ・デザインされて発表された Helvetica Now に、バリアブルバージョンが追加された。元はオプティカルで3種類あり、かつ字幅も Condensed と2種類あったが、それらに加え更に Compressed も追加してひとつのフォントに押し込めたらしい。オプティカルがどうなっているのかちょっと不明だが、恐らくサイズによってデザインが変わってくるのだと思われる。またバリアブルなので、元にはなかったウェイトや字幅も自在になった。イタリックと2種。ただいま33%オフセール中。