エミール・ルーダー(著)、スミ・シュミット(訳)、ヘルムート・シュミット(監修) /
ボーンデジタル /
2019年
スイススタイルのタイポグラフィを世に広めた名著。本書は1967年にドイツ語・英語・フランス語併記で出版され、以来ずっと金字塔的な扱いをされている本である。それが出版から半世紀の時を経て、やっと和訳された。筆者は原書を持っているが、英語に不慣れで当然ながらちっとも読んでない(笑)ので、何がどう名著なのかはよく知らない。ちなみに原書は紙の取り都合のせいかどうか知らないが、一時期長方形で出版されていた時期もあった。今は出版当初の通り正方形になっており、日本語版もそうなっていて嬉しい(なんのこっちゃ)。なかなか値の張る本だが、タイポグラファを志すなら一読しておいた方がいいと思う。
ちなみに監修者のヘルムート・シュミット Helmut Schmid さんはポカリスエットなどのロゴをデザインした日本在住のデザイナーであったが、この本の完成を待たずに昨年急逝された。ご冥福をお祈りいたします。
スティーブン・コールズ 著、田代眞理 訳、akira1975 監修 /
ビー・エヌ・エヌ新社 /
2019年
2012年に出版された The Anatomy of Type: A Graphic Guide to 100 Typefaces の日本語版。著者が選んだ主要な100書体について15のカテゴリーに分類し、詳細に図解した本である。書体の中から特徴的な文字をピックアップして超拡大し、そのポイントポイントを解説している。男の子は昔懐かしい「かいじゅうずかん」などを思い浮かべていだければいいだろう。書体の由来や効果的な使い方、似ている書体などなども。初心者にはもちろん、日頃使い慣れている人も、今一度見直してみると新たな発見があるだろう。オススメ。