現在 MyFonts にて2022年に発売されたフォントのベストセラー25書体を「Best New Fonts of 2022」と題してセール中なので、その中からこちら。最近流行りのゴージャス感のある変形ディスプレイ。コントラストの強いウェッジセリフをベースに、グリフのあちこちが変形している書体である。見ての通りクセが強めな変形が随所に見られるが、一応スタンダードなグリフもオルタネートである場合もあるので、やりすぎと感じたらそれらを使って抑えることもできる。5ウェイト。ちなみにこちらは8位で、1位は和文書体の Shorai Sans。
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本日はかのミシュランタイヤの創業者、アンドレ・ミシュラン André Michelin の誕生日(1853)ということで名前が同じこちらの書体を。モノラインのエレガントなスクリプト。グリフはクラシックなカッパープレートを踏襲しており、字幅がタイトめできちんと揃っているが、xハイトはかなり大きめ。スワッシュオルタネートが豊富に揃っており、文字組みが単調にならないようになっている。直線的なスワッシュ(というかほぼアンダーライン)がファミリーに付属している。1ウェイトのみ。
ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。ハイコントラストでセリフの鋭い書体で、見ての通り一部グリフが少し変わっているが、スタンダードなグリフもオルタネートに一応用意されているが、そのオルタネートにも更に変わったものが入っている場合もあるので、ケースによって使い分ければいいだろう。オプティカルファミリーになっており、ノーマルがディスプレイタイプで、少しコントラストを弱めた Antiqua、その Antiqua のグリフもスタンダードにした Text がある。ノーマルと Antiqua が7ウェイト、Text が3ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
非常に筆のニュアンスの強いモダンスクリプト。毛足の長い筆の先だけを使ってスッと書いたようなスクリプトで、東洋書道的なニュアンスが多分にある。グリフは全体的にふわっとゆったりしており、ストロークはコントラストがやや強め。各字のサイズやベースラインが揃わずバウンシーだが、乱暴な感じはしない。それほど多くはないが、スワッシュオルタネートやリガチャーもあり。1ウェイトのみ。
ユニークなハンドリッテンスクリプト。シンプルな細めのモノラインのスクリプトだが、全体的にあまり見ないグリフをしており、大変おもしろい。字幅も各々バラバラで、細かったりやけに横に伸びたりと様々である。全体のグリフは確認できないが、ちょっとしたスワッシュの付いた B がサンプルに見えるので、ひょっとしたらオルタネートがあるかもしれない。カジュアルでかわいらしい書体である。変わったスクリプトをお探しの方へ。1ウェイトのみ。
別に大きい訳では無い、実用的なジオメトリックサンセリフ。xハイトが大きく、アウトラインの角が判るか判らないかぐらいに落とされてちょっと丸くなっており、鋭さが軽減され目に優しい。a や g にも2階建てが採用されており、可読性が優先された書体である。長文に使用しても無理なく読めるだろう。Brandon Grotesque 以来の優秀なジオメトリックだと思う(個人の意見です)。キリル文字もあって8ウェイト。
本日はトロイ遺跡を発掘したシュリーマン Johann Ludwig Heinrich Julius Schliemann の誕生日(1822)ということで、名前の似てるこちら。リガチャーが特徴的なフレアセリフディスプレイ。エレガントなグリフのフレアセリフをベースに、スワッシュを利用したリガチャーが大文字小文字両方にかなりの数用意されていて、おもしろい文字組が楽しめる。品が良く女性的なので、その辺の用途にどうぞ。1ウェイトのみ。
本日『いちごの日』らしいのでコチラ。ウエストがキュッと絞られた伸びやかなステムを持つディスプレイローマン。コントラストが強く、全体的に大きなフレアを持つステムが特徴で、スワッシュの付いたオルタネートを持つ。スワッシュはグリフの一部が伸びるというよりは後付けされたようにあまり一体化はしていない。全体的にガーリーな雰囲気を持っている。小文字はなく、大文字のグリフの方にスワッシュ付きが入ってるといった感じ。1ウェイトのみ。
本日『石の日』なので Stone 氏の書体を。古代風味の素朴なディスプレイ。紀元前7~3世紀頃のローマで使用されていた書体を元に制作したそうで、だいぶ素朴なグリフをしている。おそらくは石壁にゴリゴリ刻んだものと思われ、直線的でカーブは単純で大きい。A のバーが縦線だったり斜線だったりするのがおもしろい。当時はなかった J や U、アラビア数字などの文字も一応それっぽくデザインして入っている。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイトのみ。
ちょいーと早いがハッピーニューイヤーという事でこちら。アール・デコ風味のディスプレイ。基本は幾何学的でコンデンスなアール・デコスタイルで、ストロークの太い部分はフィルではなくマルチラインになっている。レギュラーとは別にスワッシュの付いたオルタネートが3種類あって、他にフローリッシュやイラストが入ったものもファミリーにあり、ハデに組み合わせて楽しめるようになっている。小文字はなくスモールキャップス。皆さま佳いお年をを~。