カジュアルなモダンカッパープレート。最近のスクリプトとしてはグリフ数が少なく、大文字にはオルタネートはない。小文字にはあり、スワッシュオルタネートがあるのは普通だが、変わってるのが太細のパターンを変えたものがある所。例えば g はステムが太くボウルがヘアラインになったものと、それが逆になったものがある。こういうオルタネートは結構めずらしい。2,000円弱とかなりお安め。名前の通り、ジューンブライドにどうぞ。
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ヴィンテージ感あふれるレイヤードディスプレイ。字形は同じだがフィルのタイプが6種類に分かれており、これらを色分けして重ね打ちすることで立体感を表現できるようになっている。ヴィクトリア朝時代のブラックレター風味がある書体で、かなりデコラティブ。小文字はなくスモールキャップス。グリフ数はノーマルと Alt 合わせて600ほどと結構ある。オーナメント類はないので自作する必要があるが、元ネタを知らないとなかなか使いづらいだろう。古い看板やロゴなどを集めた作品集などがあるので、それらを参考に。
ガーリーでカーリーなアップライトスクリプト。ロンドタイプに近いスクリプトでぐりんぐりんにカールしており、スワッシュの先にはティアドロップのターミナルが付いているのが特徴的。この作者の書体としてはオルタネートは少なめ。その代わり(かどうかは判らないが)、細いインラインがハイライトのように入った Shine と、影のみの Shade というタイプがある。
この書体、実は原案は作者の母親だそうで、土木技師で数学の先生だった(とあるがどういうこと?)母親は10年前のある日、息子の仕事に興味を持ったらしく、息子の本棚からカリグラフィーの本を数冊持って行き、数週間後にこのスケッチを見せてきたそうだ。カリグラフィーの常識にとらわれないデザインに驚いた息子はそれを取っておき、10年経って整理しフォント化した。なんだか微笑ましいエピソードである。名前はスペイン語でヒマワリの意。今週末は母の日。皆さん、家の太陽でありヒマワリであるお母さんを大事にね。私も仏壇にカーネーションを添えようと思う。
本日「アイスクリームの日」だそうなのでこんなのを。モダンローマンイタリック。アップライトはなく、イタリックのみの書体である。コンデンスでコントラストの強いモダンローマンで、ノーマルなものと、サンプルのようにぐりぐりのスワッシュが付いた Swirl というバージョンがある。字種はごくごくノーマル。1ウェイトのみ。ちなみにアイスの定番のバニラだが、バニラそのものに味はない。ただの香り付けである。かき氷のシロップも、どの味も味付けは全種同じで、香りだけが違うというのは有名な話だ。人間は味+香りで味わっているのだなぁ…。
童話や絵本に似合いそうな、ハンドレタリングのフレアセリフディスプレイ。ウェイトの重い書体でフレアの広がり具合が大きく、手書きのラフな感じが多分に残っているのが特徴的。可読性は意外にも良好。すべての大文字と一部の小文字には、ちょろっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。フィルが4種類あって、ソリッドな Regular のほか、ステム中心部に細い線の入った Inline、斜線で埋まった Lines、その線がかすれてる Rough Lines があり、その他植物的なオーナメントが字形を象る Ornaments がある。Rough Lines 以外は斜体があり。あとはキラメキだけの Stars があり、他の書体に重ね打ちする事で飾り付けられる。
骨太でコンデンスなディスプレイ。こういうのもジオメトリックというかどうかは判らないが、曲線はなく直線のみで構成されたモノラインスラブである。ソリッドなレギュラーと、それを縁取った Inline、いわゆる影付き袋文字の Outline の3種があり、いずれも大文字のみである。サードウェーブに関連するのか、こういうヴィンテージ感のある書体も最近人気のようだ。
ビールの醸造所の事を英語でブリュワリー brewery といい、この brew も「醸造する」という意味があるのでその辺の用途に合うだろう。サンプルにはパンやピザも見えるので、ひょっとしたら小麦発酵全般に関係ある言葉なのかもしれない。ちなみにコーヒーや紅茶を淹れる事も brew と言うそうな…。
本日はドイツの芸術家、アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer の誕生日(1471)。文字好きには例のローマンキャピタルを幾何学的に解析した図で有名だが、フラクトゥール fraktur でもやってたらしい。その図面は見つからなかったが、それを元にフォント化したものがこちらだそうである。フラクトゥールというと、ゴシックの中でもカーブの多い柔らかい印象のはずだが、これは見事に直線だらけである。カーブしてる部分も手書きの自然な感じはなく、ちょっと不自然。この辺が幾何学なのかもしれない。ワインよりはビールのラベルかなという感じ。
クラシカルでデコラティブなディスプレイローマン。ヴェネチアン風味がありながらコントラストの強い書体で、あちこちふにょっとした装飾がされており、v、w、y の上部が閉じているのが特徴。x-ハイトが大きく可読性は悪くはないが、クセが強いので長文向きではないだろう。中世ヨーロッパ風味のRPGなどによく似合うと思う。名前の意味は「魔術・妖術」(witch = 魔女、craft = 技術)。3ウェイト。
本日は「ミュージックの日」だそうなのでこちらを。音楽用語でテンポの速さを表す言葉がいくつかあるが、「やや快速に」という意味の名を持つモダンスクリプト。名の通り、ぐらぐらゆるゆるではなく、ちょっとスピードを速めて書いたような印象の書体である。ほぼすべての文字にオルタネートがあり、グリフ数が計1,000以上あって使いごたえがある。リガチャーは少なめ。2,000円程度と非常に安いので、お気軽にどうぞ。
本日は312で「スイーツの日」というかなり強引な語呂合わせの日なので、そのものズバリを。ケーキやクッキー、クリームなどをそのまま文字にしたディスプレイ。まー統一感や可読性などどこ吹く風で、ほぼイラストに近い。大文字のみで1ウェイトのみ(当たり前だ)。Illustrator でアウトラインを取り、細かく色分けして使うとおもしろいと思う。…めんどくさいか? ちなみに画像が右に傾いて見えるのは筆者だけだろうか。