オシャレでちょっとだけモダンに寄った正統派カッパープレート。かなり傾きの強い繊細なカッパープレートで、字形はクラシックな正統派なのだが、ストロークにやや歪みが見られ、アウトラインがラフになっており、手書き風味が若干加えられている所がちょっとだけモダンぽい。スワッシュオルタネートは大文字には少ないが小文字には結構あり、総グリフ数は1,000を超える。比較的安価なのも魅力。ウェディングなどに。1ウェイト。
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フェミニンでラグジュアリー感のあるローマンディスプレイ。ベースはやや幅広でコントラストの強いモダンローマン。リガチャーやスワッシュオルタネートが豊富に用意されていて、目を引く変わった文字組みが楽しめる。小文字はあるがアセンダーたディセンダーはごく短くちょっとずんぐりした印象で、大文字だけで使う方がいいかなーと個人的には思う。高級感があるので、女性向けのファッションやコスメ、エステなどによく似合うと思う。2ウェイト。元々2書体パックで$50ほどと安いが、ただいま50%オフセール中。
本日は十六夜という事でこちら。ライトウェイトのジオメトリックディスプレイ。極細のサンセリフで、ストロークの繋がるところにインク溜まりのようなものが付いている。全体的な雰囲気はモダンでファッショナブルなので、ファッション誌やコスメなどのロゴに似合うだろう。ウェイトバリエーションはあるが、一番重い Bold でも通常の書体より細い。大文字のみで字間はかなり詰まり気味なので、やはりかなり大きく使う方がいいだろう。5ウェイト。
ぬちょっとして水分多めな感じのローマン。ストロークのクロスするところにやや大きめなインク溜まり?のようなニュアンスで丸くなっており、それが全体的に柔らかい雰囲気を醸し出している。全体的にはややクラシックながら、字形はオールドスタイルを基本に、やや丸くカウンター大きめにして可愛らしい。特に a のボウルは相当大きく、上のアーチとの隙間が大変狭くなっている。字種はスタンダード。イタリックもあって3ウェイト。本文用というよりディスプレイ向きだろう。名前は英語で「風変わり」。
おしゃれで(笑)かわいらしい繊細なディスプレイローマン。軽いウェイトでヘアラインもあり、モダンローマンの雰囲気ではあるが、ブラケットがあるのでどっちかなーという感じ。全体的にがっつりバランス調整されておらず多少の不安定さがあり、a の背中がすとんと落ちてたり、v や y などはちょっと左に倒れてるように見えたりするが、それがかえってエレガントな雰囲気を醸し出してるのが不思議。たぶん狙っての事なのだろう。大文字はややコンデンス気味。小文字はx-ハイト大きめだが、あまり本文サイズ向きではないだろう。ただ長文には耐えられると思う。大きなリードコピーならイケるかなという感じ。サンプルのようにカジュアルなスクリプトと合わせるとよくマッチするだろう。1ウェイト。
華やかでクラシカルな正統派カッパープレートスクリプト。Universal Penman という18世紀頃に出版されたカッパープレートに関する本を数冊まとめた本があって、カリグラファーの間ではつとに有名なのだが、この本のスタイルを踏襲したフォントだとの事。George Bickham をはじめとする当時の天才たちの技をふんだんに取り入れたスクリプトで、非常におしゃれでデコラティブ。オルタネートやリガチャーはそれぞれ100を超え、オーナメントも250ほどあるとの事。そのほか、Mr. などのよく用いられる略字や単語をひとまとめにしたグリフなどもある。1ウェイト。
コントラストが強くやや刺々しい印象のあるオールドスタイル?ローマン。ルネッサンス期のオールドスタイルの骨格ながらモダンローマンに近いほどの細いセリフで、解説には Bodonian(ボドニっぽい)と表現されている。オプティカルになっており、ディスプレイ向きのレギュラーと本文向きの Text がある。イタリックは傾きが結構強い。字種も多く、スモールキャップスはもちろん、ギリシャ文字とキリル文字もサポートしている。アップライトの g はオルタネートがあり、下のループが閉じていないバージョンがあっておもしろい。またこれらとは別に Script というタイプがあり、名前の通りカリグラフィーチックでスクリプトに近い字形をしている。全体的にラグジュアリーで、ハイファッションなどにマッチすると思う。Text はあるもののあまり長文向きではないだろう。それぞれに6ウェイトずつ。
本日はアール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャ Alfons Maria Mucha の誕生日(1860)。なのでアール・ヌーヴォー風味あふれる書体を紹介。ぼったりした植物的なニュアンスのあるステンシルタイプのディスプレイローマン。20世紀初頭にフランスで発表された書体で、当時全盛だった美術運動アール・ヌーヴォーの影響をモロに受けている。同系統の Arnold Boecklin と並び、割と有名な書体。全体的にぬちょっとした筆感があるのが特徴的。筆者的にはこの書体はオーナメントが主体ではないかと思っており(笑)、これらがもうとにかくアール・ヌーヴォー。これらを使いこなせればすればあっという間に当時の雰囲気を再現できるので、ぜひチャレンジしてみてもらいたい。イタリックもあって3ウェイト。
本日は日本カシス協会(なんだこれ)が定めた『カシスの日』だそうなのでこちら。カシス(クロスグリ)の英名の名を持つモダンスクリプト(cassis はフランス名)。傾きは普通でストロークは柔らかく、字形はバウンシーでややコンデンス気味。リガチャー、スワッシュ等含めて200ほどのオルタネートがあるとの事。
カシスは日本では果実よりも、クレーム・ド・カシスというリキュールで有名だろう。かなり甘いのでそのまま飲まず、オレンジで割ったカシスオレンジや烏龍茶で割ったカシスウーロンなどがよく飲まれるが、酒飲みは割とこれらを小馬鹿にする。特に女子が飲むとかわいこぶってるとか揶揄されるが、なんでだよ美味しいじゃんさー。
なんだかまー仲良くなって欲しいよねという願いを込めてこちら。ブラッシュスクリプトとモダンローマンのデュオ。ローマンの方は重めでコントラストが強いラグジュアリー感の強いもので、大文字のみ。スクリプトは傾きのないアップライトの細めのブラッシュで、あまり筆ならではの表現はなく、普通にラフに書いた感じになっている。スワッシュオルタネートも特にない。双方とも1ウェイトのみ。ちなみに作者はインドネシア人で、なんで「韓国」なんて名前になってるのかは不明。