ラフカジュアルなハンドライテン。やや太さのあるマーカーでキュキュッとホントにただ書いたような書体だが、ちゃんとベースラインや文字のサイズはある程度揃っており、グリフも崩れておらず大変読みやすくなっている。一部の大文字にはオルタネートがあるが、スワッシュはなく単なるグリフ違い。小文字には若干のリガチャーがある。総グリフ数は270弱とそこまでバリエーションはないのであまり期待はせぬよう。Bold と2ウェイト。
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レトロエレガントなイタリックディスプレイ。優雅でかつかわいらしい繊細な書体で、雰囲気は大変レトロチック。一部の文字にはスワッシュオルタネートやリガチャーがある。フィルに2種類あって、通常のソリッドなものと、ステムがいわゆる袋文字になった Outline があり、後者はよりレトロな雰囲気が強い。スクリプトといってもいいぐらいのスタイルの書体だが、そもそもイタリックはスクリプトを模しており、なんのこっちゃかよく分からない(笑)。1ウェイトのみ。
最近 Adobe Fonts に Monotype の書体が大量に追加された記念にこちら。名前の通り、タイプライターの書体を模したディスプレイ。基本はモノラインのスラブセリフ?で、セリフが大きく端がちょっと膨れてるのがインクの滲みを表現しており、レトロ感満載のタイプライタースタイルである。実際のタイプライターはすべての字幅が同じ(モノスペース)だが、この書体はそれは踏襲せず、普通に文字により字幅が変わっている。コンデンス幅でよりタイプライターに近いものと2種あって3ウェイトずつある。通常幅にはイタリックもあり。ちなみにこの書体、かの有名なミルトン・グレイザーのデザインした「I ❤ NY」に使用されたことでつとに有名である。
この書体は Adobe Fonts でも配信されているが、急に配信をやめてしまうファウンダリーもあるので使えるうちに使い倒しておこう(笑)。やめないでね Monotype さま…
柔らかな印象のジオメトリックサンセリフ。元は Fibra という別の書体のアレンジで、アウトラインの角が丸くなっていてだいぶ目に優しいソフトな印象に仕上がっている。有名な書体 Avant Garde にインスパイアされたとあるが、全然アバンギャルドではなく(笑)、可読性が良くイタリックもあって長文にも十分耐えうる。a には1階建てのオルタネートがある他、t や l にはベースライン上で大きく曲がって判読性がよくなった Alt というバージョンがある。それぞれに8ウェイトで計32種。ただいま30%オフセール中。
本日はかのフランシスコ・ザビエル Francisco de Xavier の誕生日(1507)だそうなので、同名のザビエル氏制作の書体を紹介。ちょっと変わったセリフのスラブセリフディスプレイ。なんと説明していいかちょっと分からないが、とにかく横のストロークに付くセリフがちょっと変わった付き方をしている書体で、他にも小文字の縦のステムの上に付くセリフが三角だったりと普通のスラブセリフとはやや変わっている。大文字にはちょっとしたスワッシュやストロークがループしたオルタネートがある。xハイトやカウンターが大きく、カジュアルな印象の書体である。イタリックはなく9ウェイト。
本日 4.4 で 44 といえばマグナム(おっさんです)、ということでこちら。最近よく見かける変形系モダンローマンディスプレイ。ややウェイトのあるコントラストの強いモダンローマンをベースに、鋭く大きなセリフと幾何学的な円弧を利用した変形グリフを持っている。ティアドロップの付いたダブルストロークなど、あまり他では見ないオルタネートもあって、この手の中でも個性的な方だと思われる。1ウェイト。
個性的なリガチャーを持つアール・デコ風味のセリフドゴシックディスプレイ。モノラインにモダナイズ?されたレトロな書体で、S のように一部ストロークがフィニアル(先がだんだん細く)になっているのがちょいダサ(笑)でかわいい。大文字には50種以上のリガチャーがあるが、なんとなく組み方も拙くてレトロ風味を醸し出している。画像には小文字はないがちゃんとあり、どちらかというと小文字の方がちょっとおもしろいと個人的には思う。1ウェイト。
変わったリガチャーが豊富なディスプレイサンセリフ。基本は若干コンデンス気味のジオメトリックサンセリフだが、大文字に見ての通りかなり変わったリガチャーが豊富にあり、個性的な文字組が楽しめる。やはり主にはロゴ用途だろう。ウェイトも9つもあるので、繊細な細いものから太く力強いものまで対応可能。この手はウェイト展開が弱いと目的に合致しない事があるので重宝すると思う。
本日より4月ということでこちら。ゴージャス感のある変形ディスプレイローマン。デフォルトではコントラストの強い割とよくあるディスプレイローマンだが、オルタネートに作例のように変わったグリフが多数ある。リガチャーも多くはないがそこそこ。太いのでエレガントさには欠けるが、まあゴージャス感・ラグジュアリー感はあるかなという感じ。ちなみに名前の kaget とはインドネシア語で「驚き」とかそういった意味らしい。イタリックと2スタイル。
本日はフランスの哲学者・数学者のルネ・デカルト René Descartes の誕生日(1596)ということでこちら。デカルト本人の筆跡をフォント化したスクリプト。1634年にオランダのアムステルダムから友人のマラン・メルセンヌ Marin Mersenne に宛てて書いた手紙の筆跡から起こしたそうな。デカルトは特に能書家というワケではなかったので、ごく普通の人の筆跡であり、まあ特に美しいとか読みやすいとかいうことはない(笑)。手紙には短い s は見当たらなかったそうだが、デザインを合わせて作成したとのこと。リガチャーが30点ほどと意外と多い。1ウェイト。