シャープでエレガントな変形ディスプレイ。繊細で鋭いライトウェイトのモダンローマンをベースに、様々な変形を施したオルタネートやリガチャーが入った最近良く見るタイプのディスプレイだが、割りとスタンダードなグリフも入っているので、あまり奇抜にしたくない時にも対応可能。19世紀末頃の書体にインスパイアされたとあるが、こんなのあるかな…? 多分アール・ヌーヴォー風味の何かをリファインしたのだろう。名前がパン屋っぽいのは何故なのかは不明。販売は非商用と商用で金額が違うので注意。商用したい場合は £50 払いましょう。1ウェイトのみ。
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ヴィンテージ感のある3書体のセット。かなりコンデンスで鋭い Serif と角張った幅広の Sans、傾きの強い Script があり、どれもフリーハンドでのレタリングでデザインされているようで、アウトラインに歪みが見られる。Serif は画像では大文字しかないが、ちゃんと小文字もあるのでご安心を。Script はスクリプトというよりは活字イタリックっぽく、各字には連結部がないのだが、グリフそのものは結構カリグラフィックである。Sans は大文字のみ。全体的にとてもヴィンテージ感が強いがエレガントでもあってカッコいい。
非常に繊細で美しいローマンキャピタル。この手の書体の代表格である Trajan にも勝るとも劣らない大変素晴らしい出来のローマンキャピタルで、これほどのものはなかなかお目にかかれない。Grace の名に恥じない書体だが、実はこの名はガンで亡くなった姪御さんのミドルネームだそうで、この書体の収益の半分はガンの研究センターに寄付されるそうである。現在は大文字のみでスモールキャピタルしかないが、最近 SNS でこの書体の小文字をデザインしている事を報告している。いつかリリースされるだろう。楽しみに待ちたい。1ウェイトのみ。
本日はスペインの画家サルバドール・ダリSalvador Dalí の誕生日(1904)ということでこちら。サルバドール(救世主)の名を持つミクスドファミリー。3種の書体からなり、デコラティブな太めのモノラインセリフの Serif、モダンスクリプトの Script、筆で書いたようなラフでややコントラストのある Sans がある。Serif と Script はレイヤードになっており、Serif はフィル(塗り)が2種と影が1種、Script は影が1種あって、色を変えて重ね打ちすることでカラフルなアレンジが可能になっている。全体的な雰囲気はレトロポップで、うまく使えば可愛らしいデザインが可能。販売サイトに作例が豊富にあるのでご覧あれ。
最近じゃめずらしいレトロなグロテスク。19世紀後半の書体からインスパイアされたものとのこと。ノーマルと Display の2種があり、ノーマルの方はほぼモノラインでコントラストが弱い。C の巻き込みが強いのが特徴的。Display の方は横線のみがかなり細くなるというあまり見ない処理がされており、おもしろい効果を生み出している。全体的にどことなくラテンアメリカの雰囲気があるだろうか。双方とも字幅が3種類あって、9ウェイトずつで合計54種とビッグファミリーとなっている。名前のカンペチェとはメキシコの都市名。
昨日と今日(5.8, 9)の2日間で「こはくの日」だそうなのでこちら。かなりヴィンテージ感の強いディスプレイ。ヴィクトリア朝時代に流行ったようなデコラティブなディスプレイで、ほぼモノラインのストロークにセリフはタスカン(魚尾風)。曲線や小さなトゲなど、全体的に植物的なニュアンスが加わっている。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートあり。名前の通り、古いウイスキーのラベルなどに使われてそうである。この手としては珍しく7つもウェイトあり。
表面張力?なジオメトリックサンセリフディスプレイ。一部ちょっと変わったグリフがあるものの、概ねスタンダードな Aquawax という書体に、ストロークの繋がる部分にぬちょっとしたインク溜まりのようなものが追加されたディスプレイである。元々オルタネートに一部が欠けてステンシルになったようなグリフが入っているが、ファミリーに Space というタイプがあって、こちらはよりスッカスカ(笑)になっている。元々はシャープな印象の書体だが、この Fx は濡れて滲んだようなエフェクトが施されて柔らかい印象になっている。キリル文字もサポートし、ノーマル・Space 共にイタリックがあって9ウェイトずつ。他にバリアブルタイプもあり。
本日は八十八夜(立春から88日目)で『緑茶の日』だそうなのでこちら。シックでエレガントなローマンディスプレイ。全体的にやや幅広のグリフでゆったりしており、xハイトが大きくアセンダーやディセンダーは短め。小文字にはクラシカルなリガチャーが20種ほどある。派手さはないが落ち着いた大変品のいい書体である。ライフスタイル誌とかに良さそう。1ウェイトのみ。
もう今年の 1/3 が終わってしまったという現実から目を逸らしたいが、取り敢えず5月ということでこちら。柔らかくゆったりした雰囲気のモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトながらコントラストが強めのモダンローマンでカウンターが大きく、大文字のバーやレッグがふにょっと波打っていて面白い。リガチャーがたくさんありそうな雰囲気だが、残念ながら小文字にちょっとあるぐらい(笑)。イタリックもあってそれぞれ2ウェイトずつ。
ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストが強くブラケットの大きいコンデンスなモダンローマンで、全体的に腰高でやや変わっており、C/G/S の上の部分が筆っぽくなってるのが面白い。大文字のみだがリガチャーが多数用意されており、バリエーション豊かな文字組みが楽しめるようになっている。アケて組みたくなるがリガチャーを活かすためには我慢しよう(笑)。1ウェイトのみ。