超極太と超極細のコントラストが凄まじいディスプレイサンセリフ。1ファイルしかない書体だが、大文字グリフに超極太、小文字グリフに超極細の大文字が割り当てられた変わった書体で、細い方は丸い C, G, O, Q 以外はプロポーションまで極細となっている。ランダムに組めば見ての通り楽しい演出が可能ではあるが、なかなかセンスよく使うにはハードルが高いと思う(笑)。まぁ $10 程度の安い書体なので気軽に試してみてほしい。
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本日はマザー・テレサ Mother Teresa の誕生日(1910)という訳でスペル違いのテレサな名を持つ書体を紹介。繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトの繊細な書体で、ヘアラインがすっ飛んでしまうので大きく使うのは必須だろう。通常このテの書体はコンデンス気味だったり腰高だったりするのだが、こちらはやや幅広で重心も普通。とはいえゴージャス感は失われてはいないと思う。小文字はなく大文字のみ。リガチャーは多少あり。イタリックと2スタイル。
ゴージャス感あふれるディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンをベースに、ストロークにインラインが入っていて雰囲気が非常にゴージャス。ラインが中央部で車線変更しているだけだが、なぜか全体的にねじれているような錯覚を起こさせる。一部の文字には大きなスワッシュの付いたオルタネートがあり、全体的な雰囲気は非常にエレガントかつゴージャス。富裕層に喜ばれそうな(笑)書体である。大文字のみで1ウェイト。
読めるかどうかギリギリのシグネチャースクリプト。これまでこのタイプは数々紹介しているが、ここまでグリフが崩れているのは珍しい。ミミズがのたくったようなゆるゆるのストロークで可読性は最低(笑)。まあ本来のシグネチャーぽさがあると言えばあるだろうか。コントラストはなくモノラインタイプ。小文字にはリガチャーがそれなりにある。やや傾きが強くなった Italic と2種。
これまた変わったスタイルのカリグラフィーイタリック。一見カッパープレートにしか見えないほど繊細なストロークを持った書体だが、コントラストの付き方やループやコネクションがないところから一応イタリックに分類できるだろうかという感じ。通常は滑らかにするカーブの一部がぎこちなく折れ曲がっていて非常に個性的。大文字のスワッシュオルタネートにはカッパープレートのスタイルをふんだんに取り入れている。とにかくなんかすごく新しいステキな書体。1ウェイト。
ちょっと変わったスタイルのコンテンポラリーローマン。アウトラインがシャープで、カーブにも滑らかではなくクッと折れ曲がった箇所があったりする個性的な書体で、セリフも大きなウェッジ型のものが付いている。雰囲気はクールかつシャープで、ウェイトは多いもののやっぱり本文よりはディスプレイ向きだろう。キリル文字もサポート。名前はドイツ語で「眼」の意味らしい。8ウェイト。
本日はかのココ・シャネル Coco Chanel の誕生日(1883)ということでこちら。8年前に紹介した Coco Gothic のリファイン版らしい。名前の通りシャープなジオメトリックサンセリフだが、鬼のような拡張が施されており、スモールキャップスや各種数字はもちろん、ギリシャ文字やキリル文字、果てはアラビア文字までサポートしていて、グリフ数は2000を超える。また小文字の大きさ(xハイト)もレギュラーの他に XS, S, L, XL があって、もちろんそれぞれにイタリックもあって6ウェイトずつで計60種、さらにはバリアブルもアップライトとイタリック2種ある。すんごいビッグファミリー。
本日はヘリウム発見の日。1868年、フランスの天文学者のピエール・ジャンサンが発見したとか。という訳でこちら。コンデンスでレトロなスラブセリフディスプレイ。全体的にジオメトリックで、トラック型楕円をベースにデザインされたグリフが特徴。アセンダーやディセンダーがかなり小さく詰まっている。e のバーが斜めなのがちょっとクラシカルでオシャレ。昔スポーツシーンで多用されてたような雰囲気がある。4ウェイト。
レトロなセリフドゴシックディスプレイ。太めでコンデンスな書体で、モノラインのストロークの端には小さなセリフがちょこんと付いている。こういった書体はいくつか紹介しているが、これをローマンと呼ぶのも気が引けるし、といってサンセリフでもない。ので、アメリカでは古くはサンセリフをゴシックと呼んでた時代があるので、それを使って「セリフド(セリフの付いた)ゴシック」という矛盾する呼び方をしているがご容赦願いたい。雰囲気はオールドアメリカンで、よくトレーナーやパーカーなどにこういう書体を見たことがあると思う。一部の字にはほんのちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。1ウェイト。
本日は終戦記念日。ピース。
シンプルミニマムなジオメトリックサンセリフ。a に2階建てを採用している他、可読性のためかxハイトが大きくアセンダーやディセンダーが大分短い。という以外さほど特徴はない大変シンプルな書体。ただそうは言うもののあまり本文用には見えず、ディスプレイやロゴなどで力を発揮すると思うが、こういうミニマムな書体のロゴをクライアントに納得させるには結構苦労すると思う。屁理屈こねてコンセプトワークを頑張って欲しい(笑)。イタリックもあって7ウェイト。