またまた奇っ怪な書体を紹介。ハイコントラストな変形モダンローマンディスプレイ。一見フレアセリフに見えるほどセリフが細いのが特徴で、一部の文字がかなり変わったグリフをしている。やっぱりおもしろいリガチャーも豊富にある。ロマン主義の頃の雰囲気を持たせてあり、名前もナポレオンの生年にしたとある。なるほど当時の雰囲気のような感じはする(なんとなく)。しかしやっぱり分類名に悩むな…これこそグロテスクなんだけど、もう別に使われてしまってるしな…。
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またまた奇っ怪な書体を紹介。見ての通りモダンローマンをベースに、ユニークなグリフを持った書体である。イタリックはないがリガチャーが多数あって、多彩な文字組みが楽しめるようになっている。ウェイトが13もある他、一番重い Black ベースにアウトラインを取った Outline がある。
どうもこの辺の書体を分類するうまい表現が見つからないが、この作者は Experimental(実験的)と表現している。ただ大体どれもモダンローマンがベースになっているんだが、それをどう表現したもんかなと思案する日々である。ちなみに欧文書体を誰がどう分類したか、デ・ヴィネやアップダイクなどの著名人や、ライノタイプなどのファウンダリー等の25例をまとめた 25 Systems for Classifying Typography (2013) という論文がある。興味があれば読んでみて欲しい。
昨日に引き続き、変わったディスプレイを紹介する。ステキなスクリプトを多数発売しているファウンダリーがこちらにも手を出してきた。基本は軽めでカウンターの広いモダンローマンで、見ての通り一部のグリフが非常に変わっている。よくよく見るとブラケットも片方かしかないのもおもしろい。もしこの方面でフォントあるいはレタリングしようと思う人は、この手のフォントを多数見て参考にしてほしい。日本人はラテン文字を常用してる訳ではないので、どうも「その字に見えない」ような変形をしてしまう事がちょいちょいある。「ネイティブはこの崩し方はしないな」というロゴを見かけることが結構あるので注意してほしい。
変わったグリフのディスプレイ。全体のコントラストが強めで、セリフはないがややフレア気味。とにかくグリフが変わっており、特に大文字は個性的な形をしている。最近こういったモダンで変わったグリフのラグジュアリー感のある書体の新作が続々と登場している。一種の流行りかもしれない。こういうのもまとめて note で発表してみようか。分類名をどうしようかちょっと悩むけど(笑)。ちょっとクセが強いので定着するかどうかは微妙だが、筆者は結構好みである。
明日13:00で終わりの MyFonts サマーセールよりラスト。おもしろいオルタネートが揃ったジオメトリックサンセリフ。ベースは読みやすいモダンなジオメトリックだが、見ての通りスワッシュオルタネートを多数持っている変わった書体である。大文字にはリガチャーというかキャッチワードが30種ほどあるのもおもしろい。また、ギリシャ文字やキリル文字もサポートされている。6ウェイト。ただいま60%オフセール中。
本日も MyFonts のサマーセールから。ラグジュアリーなモダンローマンディスプレイ。骨格やコントラストはモダンローマンのそれだが、セリフはそこまで細くなく、小さく使っても多少見えるかなという感じがある。見ての通りスワッシュオルタネートがあるが、なぜか Light ウェイトにはない。イタリックがオブリークタイプなのがちょっと残念かな。3ウェイト。
やや刺々しくてデコラティブなディスプレイ。19世紀末頃の Julius Herriet というデザイナーの Old Style Ornamented という書体をデジタル化したものだそうだ。それにイタリックとウェイトを追加してファミリー化している。イタリックは一見ただ傾けたオブリークタイプだが、オルタネートに a や g に1階建てを持っており、ちゃんとイタリックさせることができる。名前の意味は「過多」とか「やりすぎ」とかいう意味らしい(確かに)。10ウェイト。
…ていうかこの書体、筆者がその昔フォント化を目論んで断念した(笑)書体やないか…。筆者はこれを英国の Stephenson Blake というファウンダリーの見本帳で見たのだが、作者は不明だった。判明してよかった(ちきしょー)。
本日はスコットランドの建築家・デザイナーのチャールズ・レニー・マッキントッシュ Charles Rennie Mackintosh の誕生日(1868)。なので氏の名を冠した書体を詳解。アール・デコ風味のあるディスプレイ。元々マッキントッシュがスケッチしてたものを元に書体化したものだそうである。全体的にコンデンスで、A や H のバーが二重になっていたり、M の中にドットがあったりと一部若干変わったグリフになっているのが特徴的。割と古い書体だが、最近ウェイトが増え、ギリシャ文字とキリル文字がサポートされて New となった。4ウェイトでイタリックもあり。
繊細でエレガントなディスプレイローマン。全体的にコンデンスで背が高く、エレメントに一部変わったカーブを持っていておもしろい効果を生み出している。大文字にはリガチャー、小文字には変わったグリフのオルタネートがあってバリエーション豊かな文字組みが楽しめるようになっている。フェミニンな雰囲気を持っているので、その辺の用途にどうぞ。9ウェイトとこのテとしてはウェイトも豊富。ただいま50%オフセール中。
アール・デコ風味のかわいらしいディスプレイ。基本はコロッとしたジオメトリックサンセリフで、ファミリーの内 Deco と Deco Bold だけがステムが一部二重になっている。ノーマルの方は A のバーがアーチ状になったオルタネート(画像参照)がある他、E にも丸いタイプがある。ほか、細いラインでデザインされたオーナメントやフレームの入ったフォントもあり。ノーマルの方は6ウェイト。ちなみにアメリカ16代大統領のリンカーンのスペルは Lincoln。なのでこのフォントもリンカーンと発音したいところだが、実は伸ばさず「リンカン」ぐらいが実際の発音に近い。