ゲーム序盤で重宝しそうな名前のディスプレイローマン。コントラストが非常に強いが、モダンローマンとは違いセリフがかなり曲がっており、レッグやテールなどもにゅよっと伸びてオーガニックな雰囲気が強く刺々しい。全体的に幅広で、小文字もアセンダーやディセンダーが短く、上下ではなくあくまで水平方向にどっしりしている。大変アンティーク風味が強く、ファンタジー映画やRPGなどのタイトルに使えそうな書体である。フィルのないアウトラインタイプもあり。1ウェイト。
Archive: February 2020
本日はかのチャールズ・ダーウィン Charles Robert Darwin の誕生日(1809)。その研究に大いに貢献したガラパゴス諸島の名を持つ書体を紹介。ブラッシュタイプのアップライトなモダンスクリプトで、フィルは筆のかすれが表現されている。グリフはとてもつたなくバウンシーで、能書家の書いたそれではない。フィルのラフさの違うタイプが2種ある。1ウェイト。
本日いろんな日が制定されてるがどれもパッとしないのでガン無視して(笑)こちら。クラシックなヒューマニストサンセリフ。Garamond や Granjon、Eric Gill らの書体にインスパイアされたとあり、その通り大変クラシックなオールドスタイルのグリフをしている。特にイタリックは傾きも強くカリグラフィーのニュアンスも強くてスワッシュオルタネートまである。ただ全体的にあまりブレがなくモノライン気味でかっちりしており、またやや広めの字間のせいだろうか、ただのリバイバルではなく現代的なニュアンスもちゃんとあるなという感じはする。大変筆者好みの書体。10ウェイトとバリエーションも豊富。ただいま69%オフセール中。買っておいて損はない。
アール・ヌーヴォーとアール・デコの両方の風味を持ったレトロなディスプレイ。’20~’30年代に欧米でよく見られたスタイルで、化粧品の広告や映画のタイトルなどでこのような書体が使用されているのを見たことがあるのも多いのでは。腰高で背の高いコンデンスなグリフで、ほんのりコントラストの付いたストロークに申し訳程度に小さなセリフが付いている。一部のバーが波打っているのが特徴的。オルタネートやリガチャーもなかなか豊富。1ウェイト。
クラシックとモダンの中間のようなカッパープレートスクリプト。クラシックほどタイトで大人しくなく、モダンほど暴れてもいないスクリプトで、基本はややカウンターとx-ハイトの大きめなグリフで読みやすく、それにこれでもかというぐらいに派手なスワッシュオルタネートが付随している。その総グリフ数は2500弱とトップクラスである。それはそれはバリエーション豊かな文字組みが楽しめるだろう。バレンタインなどにどうぞ。1ウェイト。
ヴィンテージ感のあるかわいらしいラウンドディスプレイ。大文字のみのぼたっとした書体で、角が全部丸くなっていてかわいらしい。フィルはラフなタイプとソリッドなものがある模様。まぁそれぐらいでこれといった特徴はない(笑)。元は Agorable というフォントでそれを丸くしたらしいが、そのフォントは見当たらない。なんか適当な紹介になってしまった…。
「2月4日」という名のファウンダリーの書体を紹介。筆者が勝手に「活字スクリプト」と呼んでる種類のスクリプト。古いものは文字の大小の差がかなり大きいが、こちらは逆にかなり小さくなっており現代的。カウンターもやたら大きくふわっとしていて優しい雰囲気がある。オルタネートもリガチャーもないがアクセント記号が一通り揃っており、キリル文字もサポートされている。あと変わった幾何学的なオーナメントが少し。2ウェイト。
鋭く堂々としたローマンディスプレイ。やや幅広のグリフでコントラストが強いローマンで、小文字はなくスモールキャップスのみ。よって完全にディスプレイ用途だろう。字形は現代的なオールドスタイルで、セリフには大きめのブラケットが付いている。太いウェイトになっても細い部分はあまり変わらず、モダンローマンに近い印象になるが、男性的な印象は保たれる。Big Caslon に感じが似てるだろうか。5ウェイトあって、一番重い Heavy には Inline バージョンがある。名前は画像の通りラテン語で雄牛。そのまま牡牛座の英名となっている。ちなみに筆者の世代では某マンガのせいで「タウラス」と読んでしまうが(笑)、英語では「トーラス」と発音する。あらかじめ語られるロ~マンス~♪