ラフさが取り除かれたミクスドファミリー。通常このテの書体はアウトラインまでラフで、そのちと過剰なほっこりアピールに筆者は最近嫌気が差して来ていたのだが(笑)、この書体はアウトラインがすっきり整えられており、字形もスクリプト以外は少々かっちり目で非常に好感が持てる。スクリプトはモノラインとペン、ブラッシュの3種あり、フレア気味のサンセリフはレギュラーが5ウェイト、コンデンスが10ウェイトで、ローマンは3ウェイト。サンセリフとローマンはアウトラインのみの Engraved と、その中身を埋める Fill が1つずつある。可愛らしいオーナメントとアイコンももちろん付いている。ただいま75%オフセール中。
Category: Display
やや筆のニュアンスのあるディスプレイサンセリフ。以前に紹介した Schoiffer Sans に似てるだろうか。骨格的には普通のアップライトなのだが、エレメントに多少手書き風の動きと筆っぽいカリグラフィーのようなテイストがある。そのためか、スワッシュ付きのオルタネートも用意されている。キリル文字もサポートされているが、イタリックはない。6ウェイト。
スタイルの種類が多いミクスドファミリー。ご多分に漏れず手書き調の書体で、モノラインのペンスクリプトが4種、ブラッシュスクリプトが4種、セリフ、スラブセリフ、サンセリフがあり、サンプルにある「INKHEART」のディスプレイが8種のバリエーションを持っている。他キャッチワードとオーナメント、敷き詰めて使うパターンがある。オーナメントはなぜかドクロが多め。テイストからするとメキシカンかなぁと思ったが、作者はフィンランド人。どうも同名のタイトルのファンタジー映画があり(日本未公開だがDVDはあり)、そこからインスピレーションを得た模様。ただいま80%オフセール中。
デコラティブなスクリプトイニシャル。18世紀フランスの有名なプリンター、Pierre Simon Fournier が Deberny et Peignot のためにデザインした書体をデジタル化したもの。スクリプトを基調にロココ調の装飾を施した書体で、元は大文字だけだったものを、デジタル化にあたりイタリックのスモールキャップスを付け足したらしい。そのおかげで、この書体だけで短文なら組めるようになっている。
男子向け(笑)ミクスドファミリー。手書きタイプのミクスドファミリーは、大体女子向けゆるふわ愛され系のものが多いが、こちらはストリート系というかグラフィティというかメンズナックルというか、そういうタイプの書体である。基本はコンデンスなスラブセリフで、通常のソリッドタイプの他、アウトラインのみとかシャドウ付きとかバリエーションがあり、それと太めのカッパープレートゴシック風のものと、あとスクリプトは単語が組まれたグリフが130種ほど。それにフレームやバッジ類が少々。非常に好みの分かれる書体で、私なんかは全然興味が無いが(じゃあ紹介すんなよ)、お好きな方はどうぞ。
本日は春分の日。…の振替休日。なのでそのものズバリの名を持った書体を紹介。ちょっとおもしろい形の可愛らしい雰囲気を持ったサンセリフディスプレイである。全体的にややコンデンスで、h, m, n の右側のステムがディセンダーに飛び出してグッとフックしているのが特徴的。ステムはほんのりフレア気味である。2、3ヶ所から発売されてるが、Linotype版が一番グリフが多く、多少オルタネートがあるので、購入の際はそちらをお薦めする。
本日は St. Patrick’s Day。アイルランドの守護聖人・聖パトリックの命日で、なぜか命日をお祭りで盛り上げる日である。一番盛り上がるのが本国よりもなぜかアメリカのアイリッシュコミュニティで、ホワイトハウスの噴水が、アイルランドの象徴色である緑色になったりもする。なんでもオバマ大統領もちょっぴりアイリッシュの血が入っているそうで。まぁそんな日なので、ケルト風味のある書体を紹介。ケルト人独特の組紐文様で作られた書体である。ドロップキャップス向けかな。あんま単語や文章を組むのは向いてないだろう。本日は何か緑色のものを身につけ、お近くのアイリッシュパブへ出かけてみてはいかが。那覇では県庁向かいのスマグラーズというパブでライブがあるそうで。
Didone タイプのディスプレイ。骨格的には割とスタンダードではあるもののエレメントの形が変わっており、非常に個性的な書体。特に小文字には特徴的なグリフが揃っている。ヘアラインがかなり細く、小さくは使えない。ラグジュアリー感があるので、そういった用途に使えるだろう。セリフタイプとサンセリフタイプがあり、それぞれイタリックもあって4ウェイトずつある。ただいま75%オフセール中。
アメリカにある The Society of Typographic Aficionados (SOTA) によるチャリティフォント。2011年、東日本大震災直後に行われたプロジェクトで、世界中のタイプデザイナーが500以上のグリフを提供し、このフォントを作成。その売上を寄付しようという動きとなった。日本からは小林章さん、大曲都市さんらが参加している。SOTAは世界中で災害が起こる度にこのプロジェクトを行っており、これはその5回目のもの。詳細はこちらを参照。
もう5年。まだ5年。それぞれの思いを胸に。今日を生きている事に感謝。
母が大病を患っている今、こんなクサいセリフがやけに染みる。
腰の低いディスプレイサンセリフ。と言っても低姿勢という事じゃなく、物理的に重心が低めに設計されている、という事。A や E、R などを見れば判るが、バーの位置が中間地点より下がっており、それが頭でっかちでちょっと可愛らしい。’30年代の看板や書籍の表紙などからインスパイアされたとの事だが、字形はそこまで古臭くなく、どちらかと言えば最近の感じはする。全体的にややコンデンスで、小文字のないオールキャップスな書体である。名前はフランス語で自動車修理業者の意(元は馬車工房の事らしい)。7ウェイト。